病名をつけて「看取る」ことの意義について(まるちょう診療録)

異様な光景だった。80代の寝たきりのような女性がストレッチャーで診察室に入る。病院へは初診である。もちろん、家人の付き添いにて。先に整外科を受診されていた。整外科から当科へのコメントには「両足趾blu  [・・つづく]

つづきを読む

「ドライブ・マイ・カー/村上春樹 作」を再読して

濱口竜介監督の映画「ドライブ・マイ・カー」が話題である。カンヌでは脚本賞を受賞、アカデミー賞も作品賞を含む四部門にノミネート。村上春樹の短編集「女のいない男たち」より再構成された脚本になっている。僕の  [・・つづく]

つづきを読む

最近「失敗したなー」と反省する症例をふたつ(まるちょう診療録より)

ひとつめ。80代の男性で、ヘルパーさんと来院。主訴は一週前からの痰と発熱。熱は37℃〜38℃。胸部聴診で全肺野に湿性ラ音あり。ん? 喘息とか心不全? とりあえず、胸部レ線と心電図、採血しましょうか。  [・・つづく]

つづきを読む

「大人になるためにはウソは必要である」という仮説について

「あすなろ白書/柴門ふみ作」は、まるちょうの愛してやまない漫画です。柴門さんが本作でいちばん言いたかったこと。それは「人がどのようにして大人になっていくのか」 まさにその過程を描きたかったんだと思う。  [・・つづく]

つづきを読む