ひとつめ。三月終わりに、GWが五連休になっていることに気づいた。その頃おいらは、毎日と追いかけっこしていた(パクリ)。日常という退屈なトンネルの中で、GWくらいは「非日常という名の南側」を感じてもいいんじゃないか、そうふと思った。刹那的であってもいい、陽光を感じて、大きく息をしようよ。
おいらはGW五連休に、プランS、プランA、プランNのみっつを策定した。Sはもちろん「スペシャル」のS。一ヶ月前なので、とりあえずホテルを予約しなければ。いろいろ試行錯誤した結果、大阪駅近くのホテルHのスイートを連泊で予約することができた。もちろん、おいらのポケットマネーで、ですよ。夫婦でゆっくり非日常の陽光を浴びる。
Aは「アクティブ」のA。大阪梅田のアパホテルに連泊予約した。これは嫁が来れなかった場合のオプション。独りで大阪を拠点として2、3、4日を動く。中之島美術館のモディリアーニ展なんかいいなー、と思っていた。あと、適当に映画みたりね。
Nはもちろん「ノーマル」のN。つまり、日常のまま、五連休を過ごすという、面白くもなんともないプラン。もちろん、ホテルもとらない。ま、映画とか美術館とかは適当に近場で行くけど、それほどときめきはない。
四月初旬に、ひょんなことからプランSについて、嫁にカミングアウトすることになった。おいらとしてはサプライズで四月末まで持たせたかったのだが。おいらの嫁さんは、逸脱することをよしとしない。日常の流れを非常に大切にする。というか「日常という重し」を歯を食いしばって耐える人だ。うちの現状を考えた場合、プランSは即座に却下された。「そりゃ、行きたいのは山々だけど、今じゃないだろう」というわけ。おいらも即座に「うんうん」と肯いた。まあ、まあそうね。で、プランSはナッシング。ホテルHはキャンセル。
そうなると、プランAもなんか、やる気なくなってくる。大阪でるの、めんどい。で、プランAも消滅。アパホテルもキャンセル。結局、五連休は自宅で日常の延長を過ごすことにしました。ときめきもクソもないですが、テキトーに出歩いて、テキトーにタスクをこなして、過ごそうと思います。ここに、GWをめぐる短い夢が散りました。ホテルHとアパホテルに個人情報を抜き取られて。まぼろし〜🙄🙄🙄
ふたつめ。一部の血液疾患マニアから、熱い?アクセス(米国含む)を受けた症例の、その後の経過が届きました。今年2月21日のBlogでお伝えした、CML急性転化(+巨脾)の症例です。RC病院からお手紙いただき、現在までの経過報告。まず、ハイドレアを併用しつつ、ダサチニブ(総称名 スプリセル)にて治療を開始。しかし、薬剤性肺炎の合併あり、いったん中止。ステロイド投与にて肺炎改善後、3月初めからポナチニブ(同 アイクルシグ)にて治療を再開。順調に末梢血中の芽球は減少し、脾臓も縮小。しかし、初診ですでに急性転化であることを鑑み、減量して、イダルビシン(同 イダマイシン)とシタラビン(同 シタラビン)投与も並行して実施。 4月初めのマルクで芽球の増生は認めず、血液学的寛解を得た。しかし、骨髄は低形成髄であり、抗がん剤による影響が残ると思われた。
一時退院とし、いったんポナチニブ(同 アイクルシグ)を休薬とし、正常の血球回復を待ったが、その後のマルクでも骨髄に著変ないため、少量からポナチニブ(同 アイクルシグ)を再開しつつ、正常の血球回復を待つ方針。
今後に関しては、現在、骨髄バンクでドナーコーディネート中であり、できれば第一寛解期に同種移植したいところ。
4月初旬に退院との速報はいただいていた。僕はとても嬉しかったんだけど(死亡退院の可能性だって、大いにあったのだ)、この症例は寛解を得ても、その後はイバラの道が続く。やはり急性転化していたわけで、この後の骨髄移植ができるか。できたとしても、壮絶な治療が待ち受けている。本人様、ご家族の心労は計り知れない。初診医として、祈るしかありません。うまくいきますように! 本人様、ご家族に笑顔が戻りますように!🙇🏻♂️🙇🏻♂️🙇🏻♂️