カテゴリー: 医療関連

健康診断の限界を痛感させられた一例(まるちょう診療録より)

癌の早期発見は医療者の目標だけど、それが達成されるのは簡単ではない。一部の癌は、症状が出てからでは、もう遅い。早期発見のために、健診がある。でも、健診をすり抜けて成長する癌は、残念ながらある。 70代  [・・つづく]

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「あ、これがそうか!」と確認する瞬間(まるちょう診療録より)

総合内科は、どれだけ広く各論を知っているかが勝負だと思っている。ちゃんと経験と勉強を積んだ先生は、相当な量の知識をお持ちである。僕なんかは「なんちゃって総合内科医」なので、そうした「正規の」先生には、  [・・つづく]

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診断におけるバイアスを強く感じた一例(まるちょう診療録より)

70代の男性。もともと5年前に心筋梗塞(三枝病変)されて、PCIにて完全血行再建されている。持病の糖尿病は、あまりコントロールがよろしくない。5月中旬にT診療所の総合内科を受診された。主訴は左前胸部の  [・・つづく]

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まったく病態がイメージできなかった、悔しい一例(まるちょう診療録より)

僕は普段から、自分なりに総合内科の勉強はしている。系統的な勉強じゃないけど、引っかかりのある症例について、自分なりにEvernoteにまとめるとか。今回遭遇した病気は、初めてだったけど、自分なりにはま  [・・つづく]

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若者の不明熱に緊張した(まるちょう診療録より)

若年者の本格的な病気は、やはり緊張する。本人さんは、それほど重病のつもりで受診しておられない。そこへ、癌だの膠原病だの感染症だの、わけのわからない本格的な病を告知される。そりゃ、誰だって混乱するよ。説  [・・つづく]

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口の中の不快感で悩む高齢女性(まるちょう診療録より)

80代の女性で、不定愁訴の多い方。七年前に夫が急逝されて、うつ病となり入院歴あり。なんでこの人を診ているのか、よく分からないことがある。この方の場合、さまざまな苦痛やしんどさを傾聴しておればよい。便秘  [・・つづく]

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印象に残る最近の症例をふたつ(まるちょう診療録より)

Blogネタがねえなーと思案にふけっていると、ふと「そうや、診療録ものがあった!」となる。いつも従事している、あれこれを、ふとやり過ごしてしまう癖。いろいろな症例にぶつかり、その都度、頭を悩ます。いろ  [・・つづく]

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慢性的な便通異常を訴える「謎な」症例(まるちょう診療録より)

年齢よりずっと若く見える80代男性。昨年12月ごろから下痢〜軟便がつづく。一日一回ある。お腹がゴロゴロする。血便なし。12月27日にアドソルビンとミヤBMを処方されるも、ぜんぜん効かない。熱なし。もと  [・・つづく]

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近況をふたつ語らせてくれ

ひとつめ。「羊たちの沈黙/ジョナサン・デミ監督」をみた。僕は年初に「映画を10本みる」という目標を掲げるのだが、たいてい3本くらいで終わってしまう。なんだろう?僕って、やっぱり面倒くさがりなんだろうか  [・・つづく]

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ちゃんと診断するのに九ヶ月かかった症例(まるちょう診療録より)

総合内科をしていていつも思うのですが、患者さんは自分の症状を分析的に説明できる人ばかりではない。自分の辛い症状を「そのまま」言われることが多い。われわれ総合内科医は、その「そのままの言葉」にいかにプロ  [・・つづく]

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