濱口竜介監督の映画「ドライブ・マイ・カー」が話題である。カンヌでは脚本賞を受賞、アカデミー賞も作品賞を含む四部門にノミネート。村上春樹の短編集「女のいない男たち」より再構成された脚本になっている。僕の [・・つづく]
つづきを読むカテゴリー: この本を読んで
「大人になるためにはウソは必要である」という仮説について
「あすなろ白書/柴門ふみ作」は、まるちょうの愛してやまない漫画です。柴門さんが本作でいちばん言いたかったこと。それは「人がどのようにして大人になっていくのか」 まさにその過程を描きたかったんだと思う。 [・・つづく]
つづきを読む「ねじまき鳥クロニクル/村上春樹 作」を読んで(2)
今回は#2の「間宮中尉という生き方を考える」というお題で語ってみる。僕はこの間宮中尉が大好きです。もし将来、なんらかの暴力で深い傷を負ったなら、彼のように生きたい。Wikiより簡単な人物像を。 広島県 [・・つづく]
つづきを読む「ねじまき鳥クロニクル/村上春樹 作」を読んで(1)
この作品には、ありとあらゆる「暴力」が描かれている。それは平凡な日常の「すぐ裏側」に存在し、隠蔽された空間で、弱者を苦しめる。あるいは戦時となれば、その暴力を巧みに操れる人ほど「強力な支配者」となり得 [・・つづく]
つづきを読む川上未映子の文体って・・なんですのん?
最近、村上春樹を読んでから川上未映子を読んだ。なんで読んだんだろう? ただ、なんとなくです。芥川賞受賞の「乳と卵」を読んだ。読み始めて「なんじゃこら?」の状態となる。えらいクセがあるんですわ~ 文学と [・・つづく]
つづきを読む「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」を読んで
おれたちは人生の過程で真の自分を少しずつ発見していく。そして発見すればするほど自分を喪失していく。 これはある一面では真実である。でも、もしこれが「全面的に」人生の真実だったとしたら、それは「人生とは [・・つづく]
つづきを読む表現とオナニーと覚悟と反逆ーー会田誠というアーチスト
2012年に東京六本木の森美術館で「会田誠 天才でごめんなさい」という美術展が開かれた。僕はその前後に六本木に旅行していた。そして森美術館にも行ったのだが、すれ違いになってしまった。でも、何かしら刺激 [・・つづく]
つづきを読む自分の感受性くらい自分で守れ、ばかものよ
突然ですが、茨木のり子という詩人をご存知だろうか? 7年前くらいに、Y新聞社のTさんから紹介された。今となってはどういういきさつだったか忘れてしまった。最近になってまったくの偶然で、友人のTさんがイン [・・つづく]
つづきを読むデクノボーがマキャベリズムを学ぶとき
最近「マキャヴェッリ語録/塩野七生著」を読んでいる。以前からいわゆる「マキャベリズム」には触れてみたかった。というか、アラフィフにもなってマキャベリ知らんなんていうのも、唐変木すぎるやろ。別に君主にな [・・つづく]
つづきを読む女は男に比べてネイティブな嘘つきという説
すべての女性には、噓をつくための特別な独立器官のようなものが生まれつき具わっている。村上春樹の短編「独立器官」の中にある言葉です。このいささか棘のある言葉は、個人的に本作の「核」だと思っ [・・つづく]
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