カテゴリー: この本を読んで

人生のしくみって、そういうことなんだな

茨木のり子の詩集をぼんやり読んでいて「知命」という詩に、はたと目を奪われた。平易なことばで、人生のある側面を炙り出す。茨木のり子のことば遣いは、ひとことで言うと「男前」。潔いことばの中から、読者はなに  [・・つづく]

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「月と六ペンス/サマセット・モーム 作」を読んで

ふとしたきっかけで、本作を読み始めた。例のごとく、地獄のような「遅読」である。だって、通勤のJRで10分ずつ読む、あるいは読まないとか、そんなんやし。サマセット・モームは初めて読むが、なかなか面白いと  [・・つづく]

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「ドライブ・マイ・カー/村上春樹 作」を再読して

濱口竜介監督の映画「ドライブ・マイ・カー」が話題である。カンヌでは脚本賞を受賞、アカデミー賞も作品賞を含む四部門にノミネート。村上春樹の短編集「女のいない男たち」より再構成された脚本になっている。僕の  [・・つづく]

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「大人になるためにはウソは必要である」という仮説について

「あすなろ白書/柴門ふみ作」は、まるちょうの愛してやまない漫画です。柴門さんが本作でいちばん言いたかったこと。それは「人がどのようにして大人になっていくのか」 まさにその過程を描きたかったんだと思う。  [・・つづく]

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「ねじまき鳥クロニクル/村上春樹 作」を読んで(2)

今回は#2の「間宮中尉という生き方を考える」というお題で語ってみる。僕はこの間宮中尉が大好きです。もし将来、なんらかの暴力で深い傷を負ったなら、彼のように生きたい。Wikiより簡単な人物像を。 広島県  [・・つづく]

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「ねじまき鳥クロニクル/村上春樹 作」を読んで(1)

この作品には、ありとあらゆる「暴力」が描かれている。それは平凡な日常の「すぐ裏側」に存在し、隠蔽された空間で、弱者を苦しめる。あるいは戦時となれば、その暴力を巧みに操れる人ほど「強力な支配者」となり得  [・・つづく]

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「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」を読んで

おれたちは人生の過程で真の自分を少しずつ発見していく。そして発見すればするほど自分を喪失していく。 これはある一面では真実である。でも、もしこれが「全面的に」人生の真実だったとしたら、それは「人生とは  [・・つづく]

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表現とオナニーと覚悟と反逆ーー会田誠というアーチスト

2012年に東京六本木の森美術館で「会田誠 天才でごめんなさい」という美術展が開かれた。僕はその前後に六本木に旅行していた。そして森美術館にも行ったのだが、すれ違いになってしまった。でも、何かしら刺激  [・・つづく]

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自分の感受性くらい自分で守れ、ばかものよ

突然ですが、茨木のり子という詩人をご存知だろうか? 7年前くらいに、Y新聞社のTさんから紹介された。今となってはどういういきさつだったか忘れてしまった。最近になってまったくの偶然で、友人のTさんがイン  [・・つづく]

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