カテゴリー: 医療関連

病名をつけて「看取る」ことの意義について(まるちょう診療録)

異様な光景だった。80代の寝たきりのような女性がストレッチャーで診察室に入る。病院へは初診である。もちろん、家人の付き添いにて。先に整外科を受診されていた。整外科から当科へのコメントには「両足趾blu  [・・つづく]

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最近「失敗したなー」と反省する症例をふたつ(まるちょう診療録より)

ひとつめ。80代の男性で、ヘルパーさんと来院。主訴は一週前からの痰と発熱。熱は37℃〜38℃。胸部聴診で全肺野に湿性ラ音あり。ん? 喘息とか心不全? とりあえず、胸部レ線と心電図、採血しましょうか。  [・・つづく]

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白血球数30万というウソのような現実(まるちょう診療録より)

その日の外来は混雑していた。10時ごろ、50代の女性を診察した。主訴は左腹部の痛み。一週くらい前から。みぞおちも少し痛い。やや便秘気味。排便は不定期。とりあえず、腹部の触診をしてみる。左腹部全体に、弾  [・・つづく]

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ん?これは何の病気?→患者さんと顔を見合わす(まるちょう診療録より)

症状が乏しくて、診断を誤ることがある。もちろん、いつもうまくいく症例ばかりではないのですが、いわゆる「エアポケット」みたいな場所にハマってしまって、診断が遅れることがある。これはそんな、ちょっぴり心残  [・・つづく]

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たらい回しになりかけた時の「念力」(まるちょう診療録より)

正月の第二週は、たいてい忙しい。第一週はみな受診を避ける。第二週になって、みなさん「そろそろ通常の混み具合になっているかな?」といっせいに外来へ「合流」される。そうして、年に一度あるかないかくらいの「  [・・つづく]

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餅は餅屋ということですか(まるちょう診療録より)

僕は現在、総合内科医として働いている。病棟勤務をしていたのは、25年前にもなるか。総合内科というのは主に診断学であって、専門的な治療の現場には、そうとう疎くなっている。かつては心臓カテーテルの現場にも  [・・つづく]

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カサンドラという名の哀しみを想う(まるちょう診療録より)

WordPress第一弾は、医療系から行こうと思います。ライブドア は年内に削除するつもりです。よろしくお願いします。 症例は30代後半の女性。三ヶ月ほど前から疲れやすい。家事にも影響があり、車の運転  [・・つづく]

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