カテゴリー: 医療関連

印象に残る最近の症例をふたつ(まるちょう診療録より)

Blogネタがねえなーと思案にふけっていると、ふと「そうや、診療録ものがあった!」となる。いつも従事している、あれこれを、ふとやり過ごしてしまう癖。いろいろな症例にぶつかり、その都度、頭を悩ます。いろ  [・・つづく]

つづきを読む

慢性的な便通異常を訴える「謎な」症例(まるちょう診療録より)

年齢よりずっと若く見える80代男性。昨年12月ごろから下痢〜軟便がつづく。一日一回ある。お腹がゴロゴロする。血便なし。12月27日にアドソルビンとミヤBMを処方されるも、ぜんぜん効かない。熱なし。もと  [・・つづく]

つづきを読む

近況をふたつ語らせてくれ

ひとつめ。「羊たちの沈黙/ジョナサン・デミ監督」をみた。僕は年初に「映画を10本みる」という目標を掲げるのだが、たいてい3本くらいで終わってしまう。なんだろう?僕って、やっぱり面倒くさがりなんだろうか  [・・つづく]

つづきを読む

ちゃんと診断するのに九ヶ月かかった症例(まるちょう診療録より)

総合内科をしていていつも思うのですが、患者さんは自分の症状を分析的に説明できる人ばかりではない。自分の辛い症状を「そのまま」言われることが多い。われわれ総合内科医は、その「そのままの言葉」にいかにプロ  [・・つづく]

つづきを読む

妙齢女性の片足のむくみから始まった話(まるちょう診療録より)

40代女性で、二週前から左足が腫れる。だんだんひどくなる。今週から、痛みやかゆみがでてきた。診察では、左下肢の足背〜下腿〜大腿部にかけて浮腫著明。圧痕性で、軽く把握痛あり。発赤なし。問診を深く。閉経は  [・・つづく]

つづきを読む

10年前の症例を遠い目で思案する・・まるちょう診療録より

医者という仕事をやっていると「忘れようにも忘れられない」症例が、宿命のように残る。2013年の真夏の症例(当時のBlogはこちら)。15歳の野球を愛する健康な青年。主訴は39℃台の高熱と頭痛、嘔気。五  [・・つづく]

つづきを読む

純粋に「根性を試される」とき(まるちょう診療録より)

ある朝、T診療所に出勤すると、コロナ濃厚接触で医師が一人減っていた。したがって、総合外来は二診体制となる。発熱外来は止めるとのこと。現場にいる者は「今そこにある状況」でもってやっていくしかない。理屈や  [・・つづく]

つづきを読む

産業医研修会で「その先生」が取った行動とは?

認定産業医という資格がある。この資格を継続するためには、五年間で最低10回の研修を受けなければいけない。これ、正直、めんどくさい。僕自身、産業医として働いたことがあるので、そのときは役に立ったとは思う  [・・つづく]

つづきを読む

この症例は寄生虫だったのでは?(まるちょう診療録より)

これって、完全な後出しジャンケンなんですが・・ 三月末に僕が診察した80代半ばの女性。結論から言うと、二週間後にC病院で亡くなります。もともとの主訴は「認知力低下、息子のこともよくわからない」というこ  [・・つづく]

つづきを読む