「光/河瀬直美監督」を観た。2017年5月にカンヌで話題になった作品です。まず最初に驚かされるのは、100分という尺にしっかりと「芸術」を収めていること。おそらく河瀬監督は、膨大なフィルムの削除を行っ [・・つづく]
つづきを読む近況・・Pfizerのあほんだら!(薄氷の二日間)
僕は双極2型障害で、アモキサンを飲んでいる。発病当時、いろいろな抗うつ剤を試して、アモキサンが一番しっくり来るように感じた。あれ以来、ほぼ30年くらいお世話になっている。最近、Pfizerがアモキサン [・・つづく]
つづきを読む(再掲)三つ数えろ/ハワード・ホークス 監督
俺は基本的に孤独な人間だ。それは「孤独になりたいから」ではなく、俺の生来の性質(あるいは病)から来ている。つまり宿命である。50代になって、そうしたことが分かるようになってきた。皆でワイワイやるよりも [・・つづく]
つづきを読む印象に残る最近の症例をふたつ(まるちょう診療録より)
Blogネタがねえなーと思案にふけっていると、ふと「そうや、診療録ものがあった!」となる。いつも従事している、あれこれを、ふとやり過ごしてしまう癖。いろいろな症例にぶつかり、その都度、頭を悩ます。いろ [・・つづく]
つづきを読む(再掲)キッズ・リターン/北野武 監督
「話せば分かる」という言葉がある。それで全てが済んだら、この世の中は泰平である。「話せば分かる」というカテゴリーに属さない人物、組織、関係性、社会問題は、この世にごまんとある。だからこそ、暴力は無くな [・・つづく]
つづきを読む下絵描き直し
構図がダメ。 よって描き直し。 二日でチャチャっと仕上げた。
つづきを読む今度の色鉛筆画は、これで行きます
二月初めから、ある写真をモチーフに下絵を描いていました。それは他でもない、里見香奈女流五冠の若い頃。一見、単純な写真のように見えますが、これがなかなか深いんです。 写真というのは、一瞬を「盗む」ような [・・つづく]
つづきを読む(再掲)ピアノ・レッスン/ジェーン・カンピオン 監督
1993年公開の作品。導入は古風な印象だけど、本作のコアはとても普遍的。固着しているものを切り離して、新しい自分を獲得していくプロセス。こうした「勇気ある新生」が、女性により語られていることに注目。予 [・・つづく]
つづきを読むシモな小噺をふたつ
ひとつめ。私はその朝、JR円町駅から歩いてK診療所に向かっていた。外来業務とお腹の調子は、とても密接な関係にある。外来医は仕事に入るまでに、「安心にたる排泄」を完了する義務がある。忙しい外来中にお腹が [・・つづく]
つづきを読む(再掲)スワロウテイル/岩井俊二 監督(1)
あの頃、俺はどん底にいた。どうしてこの映像を見ることになったのか、よく覚えていない。でも、Charaの歌声とキーボードの音、そして湾岸の風景がないまぜになって、俺の脳みそをぶっ叩いた。すべてはこの映像 [・・つづく]
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