前回に引き続き「カッコーの巣の上で」から。#2の「自由って何だろう?」というお題で、ひとつBlog書いてみたい。 昔学生の頃、自由にはふたつある、と習った。「~からの自由」と「~への自由」。本作で描か [・・つづく]
カテゴリー: 映画コラム
カッコーの巣の上で/ミロス・フォアマン監督(1)
「カッコーの巣の上で」(ミロス・フォアマン監督)を観た。1975年度のアカデミー賞を総なめした名作。私はジャック・ニコルソンが主演している映画、くらいの知識しかなかった。本作との縁は、だからそれほど深 [・・つづく]
セックスと嘘とビデオテープ/スティーブン・ソダーバーグ監督
「セックスと嘘とビデオテープ」(スティーブン・ソダーバーグ監督)を観た。この作品を観るのは三回目。内容の濃さゆえに「わりと長い」イメージを持っていたのだが、なんと100分というコンパクトさ。全く無駄が [・・つづく]
タクシードライバー/マーティン・スコセッシ監督(2)
前回に引き続き「タクシードライバー」から。今回は#2「閉塞を打ち破ること」と題して書いてみる。まず、ロバート・デニーロ演じる主人公トラビスの背景を記しておく。ベトナム戦争から帰還した26歳の元海兵隊員 [・・つづく]
タクシードライバー/マーティン・スコセッシ監督(1)
「タクシードライバー」(マーティン・スコセッシ監督)を観た。これは学生時代に観て、何か得体の知れない衝撃を受けた映画。当時はその「得体の知れない何か」について、十分に理解できていなかった。とにかく、観 [・・つづく]
チルソクの夏/佐々部清監督
「チルソクの夏」(佐々部清監督)を観た。佐々部作品は「夕凪の街 桜の国」「半落ち」と観てきたんだけど、監督ご自身から本作を薦められていた。とりあえずアマゾンでDVDを取り寄せてみると、どうも青春ものみ [・・つづく]
七人の侍/黒澤明監督(3)
引き続き「七人の侍」から、今回は「伝説の『雨中の合戦』」というお題で書いてみる。この戦闘シーンのなんというど迫力。そのリアルさは、まさに筆舌に尽くし難い。ここでの黒澤監督の哲学はこうだ。当時の日本映画 [・・つづく]
七人の侍/黒澤明監督(2)
引き続き「七人の侍」から。今回は#2の「スパイシーな存在」というお題で書いてみる。スパイシーとはもちろん、三船敏郎演じる菊千代のことである。25歳に初めて観たとき、この「狂気」を帯びた男が三船さんとは [・・つづく]
七人の侍/黒澤明監督(1)
前回に引き続き「七人の侍」について。みっつの軸を少し改変しています。ご注意ください。今回は#1の「リーダーとしての資質」というお題で書いてみたい。七人の侍の中で、リーダー格はもちろん、志村喬演ずる島田 [・・つづく]
七人の侍/黒澤明監督(0)
「七人の侍」(黒澤明監督)を観た。昨年の夏に観たのだが、なかなかBlogに書けず、今になってしまった。超大作の感想というのは、実際に書こうとするとひどく億劫である。その腰の重さの一方で、やっぱり大好き [・・つづく]