今回はけっこう苦しみました。里見さんの集中している表情なんですが、やや掴みにくい表情である。まあ「没我」を描くというのは、けっこうな難業ではある。「没我」というのは「心ここに在らず」と同じようなもので [・・つづく]
年: 2023年
(再掲)うなぎ/今村昌平 監督
「うなぎ/今村昌平監督」を観た。1997年公開の作品で、そのころ私はどん底の状態にあった。仕事は週一回のバイトをなんとかこなす程度。秋にはそれさえもできなくなった。そうしたいわば「絶望した」状態で、本 [・・つづく]
「亭主関白」って、死語なんですかね?
「今どき、亭主関白みたいな夫って、いるのかなぁ?」と、道を歩いていてふと思った。なんと言っても「時代という避けられない壁」がある。かの「昭和」という時代には、寺内貫太郎とか星一徹とか、そういうキャラク [・・つづく]
(再掲)リュック・ベッソンが描く「殺し屋」について想う
リュック・ベッソンが描く「殺し屋」が、なんか好きやねん。「ニキータ」の予告編を載っけておきます。「ニキータ」のラストシーン、シブいよねー。 まず思う。殺し屋が恋をしちゃ、いけないな。「殺し屋」は、冷酷 [・・つづく]
口の中の不快感で悩む高齢女性(まるちょう診療録より)
80代の女性で、不定愁訴の多い方。七年前に夫が急逝されて、うつ病となり入院歴あり。なんでこの人を診ているのか、よく分からないことがある。この方の場合、さまざまな苦痛やしんどさを傾聴しておればよい。便秘 [・・つづく]
(再掲)光/河瀬直美 監督
「光/河瀬直美監督」を観た。2017年5月にカンヌで話題になった作品です。まず最初に驚かされるのは、100分という尺にしっかりと「芸術」を収めていること。おそらく河瀬監督は、膨大なフィルムの削除を行っ [・・つづく]
近況・・Pfizerのあほんだら!(薄氷の二日間)
僕は双極2型障害で、アモキサンを飲んでいる。発病当時、いろいろな抗うつ剤を試して、アモキサンが一番しっくり来るように感じた。あれ以来、ほぼ30年くらいお世話になっている。最近、Pfizerがアモキサン [・・つづく]
(再掲)三つ数えろ/ハワード・ホークス 監督
俺は基本的に孤独な人間だ。それは「孤独になりたいから」ではなく、俺の生来の性質(あるいは病)から来ている。つまり宿命である。50代になって、そうしたことが分かるようになってきた。皆でワイワイやるよりも [・・つづく]
印象に残る最近の症例をふたつ(まるちょう診療録より)
Blogネタがねえなーと思案にふけっていると、ふと「そうや、診療録ものがあった!」となる。いつも従事している、あれこれを、ふとやり過ごしてしまう癖。いろいろな症例にぶつかり、その都度、頭を悩ます。いろ [・・つづく]
(再掲)キッズ・リターン/北野武 監督
「話せば分かる」という言葉がある。それで全てが済んだら、この世の中は泰平である。「話せば分かる」というカテゴリーに属さない人物、組織、関係性、社会問題は、この世にごまんとある。だからこそ、暴力は無くな [・・つづく]