お題を決めて語るコーナー! 今回は「バレンタインチョコの反省」というお題で、ひとつ文章を書いてみたい。まず、写真をご覧下さい。さる11日に、お蝶夫人♪とお義母さんから、バレンタインチョコをいただいた。私が外出してしていて、帰宅したら書斎の机の上に、ふと置いてあったのだ。私は何の気なしに、そのふたつの贈り物を書棚に移した。もちろん、自分のタイミングで開封しようということね。でも・・夕食時に、お蝶夫人♪に諭される。曰く「そういう態度が、贈る側の気持ちを挫いてしまう」と。贈り物をもらったら、すぐに開封するのが礼儀だと。確かに、お義母さんへは、お礼の電話も忘れていた。これはいけない。
「自分の殻を守ろうとする傾向」・・これ、僕の欠点です。自分のルーチンを守ろうとして、外部からの介入を避けてしまう。だから過去には、新しいiMacが届いても、二週間くらい開封しないこともあったっけ。現在の自分の世界を保持しようとするあまり、他者からの贈り物なども、つい疎んじる(言い過ぎかw)ようなところがある。お蝶夫人♪は「あなたは贈ってくれた相手の気持ちを分かろうともしない」と批判する。いや、待ってほしい。分かろうともしないんじゃない。分かりたいけど、つい避けてしまうだけなんだ・・ここから、口論が始まる。あなたはいつもそう。それで相手がどれだけガッカリするか、分かってるの? いつしか僕は、うん、うん、と反省モードになっている。自分の心の内部を語ろうとすればするほど、言い訳めいた感じになる。結局のところ、現象的には彼女の言う通りだ。失礼極まりない。
こうしたことを夫婦で話し合ううちに、派生する様々の事柄が話題に上ってくる。うちの「夫婦げんか」は、だいたいこんな感じです(笑)。多くの場合、衝突していた感情は、発展的に解消される。「話せば、分かる」という奴ですな。さて・・こうしたディスカッションの中、仕事上のひとつの問題が浮かび上がる。K診療所での人間関係です。僕はあくまでも非常勤の人間であり、常勤医師の人事などは、もちろん「蚊帳の外」です。だから新年度が始まって、医局の先生方の「顔」が変わっても、たいてい無関心。ただ、今年度の初めにT先生がおられるのが、チラッと見えた。でも・・ふと無視してしまったのです。血液内科のT先生は、研修医の時にお世話になった記憶がある。そして舞鶴時代には、再生不良性貧血の若年女性を転送させてもらったことがあった。あれはとても生々しい経験で、汎血球減少の若年女性☞骨髄穿刺☞再生不良性貧血と診断。本心としては、自分で治療したかったが、なにぶん、その頃はひどい体調不良の時期。やはり責任ある治療をするには、舞鶴市内の他院におられたT先生にお任せした方がよいと判断した。あのときは、本当にお世話になりました。
でも・・あれから僕は、双極性障害の大きな渦に巻き込まれ、医師としてのキャリアに、大きな穴が開いたわけです。自分を取り囲む人間関係も、あの頃とはがらりと変わった。ざっと20年ですよ! 自分の殻を守ろうとする人間が、ふとそうした恩人に出会って、不本意にも「無視」してしまった。一度無視すると、どうしても挨拶できない。僕はそういう奴です。臆病なんです。根底に人間恐怖があると思う。それと医局という場所! 僕は「医局」が、空間的にも概念的にも怖いです。これはまさしく、研修医時代に培われたもの。医局はできるだけ避けたい、という心理が強い。入りたくない。僕のこうした「医局恐怖症」は、研修医時代のトラウマと密接に絡み合い、現在の自分を未だに縛りつけるのです。
話が大幅にそれた。言いたいことは「自分のこころの殻」です。外部からの贈り物を受け付けようとせず、外部から視線をそらし、自分のぬくぬくとしたルーチンを守り抜く。逆に言えば、それだけ自我が傷つきやすいのでしょう。こうして文章を書いてガスを抜く日々は、ある意味で「逃避」なのかもしれません。生産的な逃避。昇華する逃避。ああ、こころの殻。今回のように、たまにお蝶夫人♪が、この「固い殻」をとんかちで割ろうとします。そう、彼女にとっては、こんなクソみたいな殻、邪魔なだけですから。そのたびに、僕は不快な気持ちになる。ほっといてくれよ、この野郎。でも・・こうした「殻を割ろうとする相手」がいるということは、人生において、感謝すべきことなんでしょう。「それは違うよ」と言ってくれる人がそばにいるのって、とても有り難いことです。これからも、この「とんかちと殻の攻防」は、延々と繰り返されることでしょう。「矛+盾=矛盾☞夫婦生活」という宿命的な公式が、ふと頭をよぎる。お蝶夫人♪さま、いつもとんかち、ありがとう。これからもよろしくお願いいたします。これは、素直な気持ちです(笑)。おあとがよろしいようで。「お題を決めて語るコーナー」でした。
「とんかち」どころか「ハンマー」で叩き割ってやるわ!
いつまでも「20年前の自分」のままでいてはいけないのですぞ。
それともうひとつ言わせてもらうならば、一人でバクバク食ってないで、
「お蝶夫人♪もひとつどう?」と、なぜ言えない?
この11年、1度として「家族にも分ける」ということをしたことのない夫です。(涙)
> お蝶夫人♪
20年前のままだとは、思ってないよ。
あなと結婚してから、ずいぶん成長したと思うけど。
でも、その成長の度合いが、まだあなたには不満なんでしょうね。
もうちょっと待ってください。頑張りますので。
自分だって、このままでいいとは思っていません。
亀のような成長ぶりに、自分でも歯がゆいし、腹立たしいです。
でも、仕方ないんです。どう頑張っても、亀なんだから。
成長ののろい人間は、それを受け入れて、なんとかやっていくしかないのです。
それで周囲に迷惑をかけるんだけど、同時に自分も相当な劣等感に
まみれていることを、どうか想像してもらえると嬉しいです。
僕も苦しいんです。苦しみのたうち回りながら生きています。
それに付き合わされるあなたも、大変だろうけどね。
すみません、長文になりました。
今度。チョコレート、いっしょに食べようね(^^)
贈り物を貰ったら、すぐに開けないと~。
一人で食べないで、「食べる?」って訊かないと~。
って言ったら、傷口に塩を塗ってしまうかな(笑)
お蝶夫人♪さんも、色々と大変だと思うけれど、
まるちょうさんは、少しずつ成長しているから、大丈夫!
あたたかい目で見守ってあげてね(^^)
今からでも遅くはない。
T先生とやらのところまで赴いて、実は先日は失礼をしました。
それがずっと気になっており、申し訳なかったということを伝えに来ました。
と言えばわだかまりはなくなるはずです。
そこでずっと無視し続けようとはあなたは思っていないはず・・・。
私なんかチョコもらってもほとんど食べませんよ。ま、ほとんど貰わないんだけどもだ。
嫁はんと子供行きですわ。
> ラスカルさん
いろいろご心配かけて、すみません。
気の利かない人間なので、彼女を傷つけてばかりです。
そういう自分にも、嫌気がさします。
こういうことは、真剣に考えなければならないけど、
いったん考え始めると、結局結論なんてないので、
いつしか苦しんでいる自分を見いだします。
いろいろ温かいアドバイス、ありがとうございますm(_ _)m
> カバ先生
そうなんでしょうね。
さくっと挨拶できたら、それで簡単なんでしょう。
もちろん僕も、無視し続けるつもりなんて、さらさらないです。
早く挨拶して、楽になりたい・・
でも、、昨年の四月からですよ。今更って感じだし。
ま、先生のおっしゃる通り、勇気をもって頑張ってみます。
貴重なアドバイス、ありがとうございます(^^)
僕は甘いもん、好きですから。
もうちょっと、気遣いできたらねぇ。
「無骨」で済まされる年齢でもないだろうし。
ほんま、自分がいやになってきます。
今更って感じとこれからもずっと苦しみ続けることを天秤にかけるべしと思いますなぁ。
似たようなことは私もやってますけどね。(^^;;
> カバ先生
ほんと、天秤なんですけどね。。((´‐公‐`))
こういうの、ほんと苦手ですわ~