近況・・英語勉強の紆余曲折

近況をひとつだけ書いてみたい。今年の四月の近況Blogに「英語を勉強する」と記した。あれから五ヶ月以上が経過し、現在どんな風になっているのか、報告しておきたい。この五ヶ月間は、ひとことで言うと「紆余曲折」ということになる。順序よく話しますね。

iPod Touchというツールは、満員電車の中で立ったまま勉強するのには最適である。最初は「i暗記」と「iDaily Pro」というふたつのアプリをチョイスして使っていた。前者は暗記系、後者はヒアリング。「iDaily Pro」は、とても勉強になるんだけど、ちょっと負荷が強すぎるかな？という感触。JR栗東からJR京都まで30分で、あまりあれこれできない。ちょっと消化不良ぎみ。というわけで、まずは単純に語彙の基礎固めをすることにした。ある雑誌に書いてあったんだけど「勉強が長続きしない原因は『背伸びしすぎ』からの挫折が多い」と。やはり身の丈にあった無理のない学習が、一番楽しいし長続きするわけだ。そういう意味では、私自身「英単語をこつこつ覚える」という作業は、それだけで相当にハッピーになれるんだな。

さて、そういう流れで「i暗記」をしばらくの間、何の問題もなく使っていた。i暗記のWebに無料の英単語カード600語分が無料で配布されており、これが無料のわりにセンスよくできていて、機嫌よく二巡くらいやっただろうか？　そして、次に有料のちょっと骨のある奴を・・　と、TOEFL用英単語シリーズ(約3000語)の初級版(約500語)を購入して試した。しかし、そのセンスのないことと言ったら！(ToT)　どこがどうセンスがないか。ひとことで言うと「ハートが入っていない」ということ。単語の意味が、全くの羅列なのね。しかも逆順なのである。つまり、一番重要な意味が最後の方に来たりする。どうでもいいような用法とか意味とかもばっちり網羅されている。心の中で「そうじゃないやろ！」と叫んでしまうのだ。イライラ～


最初は我慢して使っていたが、やればやるほど「どうしようもない不快感」が募ってくる。そこで私は、無謀な決意をするに至る。「俺がカードを修正して、作りかえてやる！」と。i暗記アプリは、カードを編集してアップロードする機能が付いている。私はとりあえず初級版の500語くらいを、片っ端からiPod Touchの英語辞書アプリで調べて、カードを作り直していった。この作業、すごい細かい作業なので、目も疲れるし肩もこる。満員電車の中で、そうして一ヶ月くらい格闘しただろうか。ある日、ふとした偶然から以前編集してアップロード済みのはずの単語が、全然変化していないことに気づいた。一瞬「え？」と青くなったが、他の単語を調べたところ、やはり私の「カードの作り直し」という作業は、全く反映されていなかった。その時のガックリ感といったら！(ToT)　どうも編集機能がちゃんと動作していなかったみたい。orz

それで一気に「i暗記」アプリに対して懐疑的になった。システムは優れていても、よいソフトがなければ使い物にはならない。上記のTOEFL用英単語シリーズ以外に、いいのがないか調べてみたけど、これがやっぱりない。もうひとつしっくり来るのがない。そうなると、路頭に迷う捨て猫みたいなもんだ。どうしたもんか、悩んだ。できるだけiPod Touchを使って勉強したい。でも、適当なアプリも見つからない。

こうして、英語学習の壁にがつんとぶつかった。アプリはいったん頭から切り離して、書籍を探してみる。Amazonでいろいろ調べてみると「DUO3.0」という書籍が圧倒的な支持(五つ星150以上)を得ていることが判明。語彙トレーニングの良書であり、とりあえず取り寄せる。本が届いて「これを電子化できないか？」という案が、頭をかすめる。iPadあるいはiPod Touchで閲覧できれば、鬼に金棒。実際にやってみると、iPod Touchを横にして閲覧すると、十分に読める。そして更に発見が！　OCR処理を施した後「GoodReader for iPhone」というアプリで閲覧すると、マーキングなどが自在にできるのね。ずっと以前にタブレット用スタイラスペンを買って、放置していたんだけど、思わぬところで役に立った。

以上のようにして、現在に至る。毎朝、満員電車に揺られながら、iPod Touch片手に「DUO3.0」にスタイラスペンでマーキングしながら、こつこつ暗記している。「DUO3.0」の語彙のレベルは、それほど高度じゃないけど「基礎固め」という意味では、ベストチョイスなわけ。更に最近ちょっとした発見あり。休日にジムでトレーニングした後に、近所の喫茶店などで、電車でマーキングしたところを実際に紙に書いて覚える作業をすると、いい感じなのだ。記憶の糸を太くする感覚があり「勉強している」という実感がある。有酸素運動をした後は、前頭葉の血流がよくなるとか。確かに、ジムの後に勉強すると、とてもスムースに頭に入ってくる感覚がある。こういう作業をして「心が落ち着く」というのは、やはり自分が「実務派ではなく、学究肌」なんだと再確認させられた。日曜大工とか、車のメンテとかは全然できないけど、こうした「机上の勉強」は、何か好きなのね。なんだろうね、まったく。

今後の見通しとしては、この「DUO3.0」を最低二年くらいはしつこくやりたい。この本をしっかりやり終えたら、英検準一級クラスの語彙力がつくとのうたい文句あり。それを信じて、当面は頑張ろうと思う。以上、長くなりましたが、近況をひとつだけ記しました。