近況

近況ネタで、Blog書いてみたいと思います。ちょっと真面目に、よっつほど書きます。

ひとつめ。去る1月19日に44歳になりました。自分にとって44歳という年齢は、あまりパッとしない。確か、黒澤明監督が「七人の侍」を発表した歳だ。一般には「働き盛り」ということになろうし、実際人生の中で一番「精力的に働ける」時期であると思う。でも・・まるちょうは40代をピークとする考えには、違和感がある。何しろ自分には、26歳からの「失われた8年間」があるのだ。医師として痛烈な方向転換を強いられた、この「負の8年間」。でも、まるちょうは分かっている。人生において「負だけの」時間はあり得ないのだ。要するに「一見損失のように見える時間の消費」を、いかにその後の人生で「収穫」に結びつけるかが問題なのだ。そういう観点からは、自分のピークはもっともっと後だと思っている。だからこそ自分の座右の銘は「健康で長生き」です(笑)。活動的でシャキシャキした老人になりたい。そう、すでに「いかに老いるか」という見通しが、44歳のまるちょうの中で大きなテーマになっています。だからこそ「まだまだ44歳」という感覚です。精一杯、頑張ろう。


ふたつめ。2月26日に勤務先の診療所の新年会があった。まるちょうという人は、組織に属さない人で、こうした大人数が集まる場所は苦手。会議とか集会で発言するのも苦手。発言するというだけで、動悸と発汗、精神的な混乱が生じる。小さい頃からそういう傾向はあった。軽い「社会不安障害」があるのかな? 09年頃から、そうした場で発言する時に、漠然とした不安が精神的な動揺性を生み、声がうわずってしまう、という現象が出てきた。精神科の主治医にそれを相談したら、デパス(1mg)の頓服を処方された。この薬はなかなかよく効きます。そうしたいきさつがあり、2月26日当日も、会場入りする直前にデパスを飲んでいた。

昨年は個別の挨拶はなかった。今年も簡単に紹介だけなのかな?と思っていたら、一言ずつ挨拶することに。その時点で、すごい動揺して動悸もすごかった。でも、なんとか抑制することができた。でも、紙一重だよ。デパスがなかったら、ヤバかったかもしれない。でもなんとか挨拶らしいことができて、ちょっとした達成感。こうした「自分にとって苦手なこと」を、少しずつでも克服できるって、素晴らしいことですね。いろんな人といろんな話ができて、嬉しかった。自分が必要とされるのって、素敵なことだと思う。本当に必要とされる場所で、自分の能力を最大限に使って、よい仕事をしたい。そんなふうに感じた、診療所の新年会でした。みなさん、ありがとうございました。m(_ _)m

みっつめ。今年の年頭の抱負にも書きましたが・・指し将棋を続けるか?という問題。最終的には、ネット将棋での昇級ができなければ、あまり意味がない。将棋を強くなる一番の必要条件は、ずばり実戦を数多く指すこと。双極性障害を抱える私にとって、これが根本的な障壁。一日二局指すのがやっと。普通のネット将棋愛好家は、もっともっと指している。もちろん、定跡などの勉強もあるし、質を伴った実戦をこなすことが必要だけど、それにしても二局じゃ話にならない。更に、週でいうと、多くて三日がいいところ。毎日はとても指せない。一局指すごとにヘトヘト。「勝利する歓喜と高揚」はあるけど「敗北の落胆と動揺」も強い。 そうして躁鬱の波に巻き込まれ、体調が悪くなる。要するに、どこにも辿り着けない。

将棋そのものは大好き。でも、現状では「将棋を強くなる」というコンセプトでは、到底やっていけない。どうやっても中途半端になる。大いに悩んだあげく、将棋は詰将棋と観戦のみにするという結論になった。その代わりと言ってはなんだけど、英語を勉強することにした。まるちょうは英語を勉強するのは、元来大好きなのです。92年に失踪事件をやらかした時も、将棋と英語が生きる糧だった。もちろん海外へ行く予定なんか皆無だから、あまり実用的ではないけど、純粋に資格を取りにいきたい。「種をまかなければ、実はならない」と言いますね。実はなるかどうか分からないけど、種をまかなくては可能性はゼロです。まずは、iPod Touchという便利なツールを持っているので、電車内で英語学習アプリにて学習しています。ずばり「53歳までに英検一級取得」を目指します。

SMAPの草なぎくんがいいこと言ってた。「語学の勉強は、裏切られることがない。勉強した分だけ積み重なり、自分に返ってくる」と。例えば将棋は、いくら頑張っても勝ち負けという結果がついてくるので、どうしてもそれに対する感情の起伏が生じる。それが双極性障害にはとても悪い。英語の勉強は、勝ち負けという世界ではないので、そうした「渦」に巻き込まれることはない。満員電車内で英単語をこつこつ覚え直す作業なんか、まさに小確幸である。自分はやはり語学が好きなんだなぁと、再認識した。英語の勉強は、将棋にはない「平静とした充実感」がある。そうしたわけで、今の自分には英語だと思っています。

よっつめ。手持ち書籍の電子化が着々と進んでいます。書籍を裁断し、スキャナで読み取りPDF化して、最終的にiPadなどに転送する。こうした一連の作業は、正直言って面倒。かなり面倒です。でも、一度やってしまうと、その電子書籍は半永久的に「携帯できる書棚」として使用可能なのだ。そうした作業の中で、ふと「医学関連の書籍を全部電子化したら便利じゃないか!」と閃いたわけ。具体的には、胸部CT、腹部CT、頭部CT、胸部レ線、心電図などのアトラス。他にも医学雑誌の中で捨てたくない記事は、全て電子化して保存する。その延長線上で、電子版の最新の医学書がないか探してみた。すると、あったあった!M2Plusというサイトから、電子版の「今日の治療薬」「外来医マニュアル」「イヤーノート」が購入できる。特に現在外来に持参している「プライマリケア・マニュアル」は、2003年発行の年代物。この書籍の初版は1990年であり、いかにも古すぎる。これでは、プロとしてどうよ?というわけ。そういうわけで、抜本的に持参する医学書を刷新して全てiPadで閲覧、検索できるようにし、診療体制を整え中です。勤務先の外来ではWifiが有効になっており、iPadで高速Web検索も可能。あとは、忙しい外来の現場で、いかに効果的に、価値のある情報を取り出すか。これが実は一番難しいんだけど。まぁ焦らず、試行錯誤しながらやりたいと思います。

以上、近況をよっつ記しました。