僕は双極2型障害という病気を持っています。いちおう寛解の状態だが、やはりストレスとか疲れ、ルーチンから外れることが多いと、体調を崩すようです。今回はうつで、久々に仕事を二日連続で休んでしまった。いろんな方面にご迷惑をかけてしまった。S先生、大変だっただろうな。本当にすみません。でも実際、今度のうつは、かなり手強かった。
8月13日(日)の時点で、台風7号が近畿を直撃すると言われていた。予報では、15日(火)は相当に荒れた天気になり、JR(琵琶湖線、嵯峨野線)は運休になるはずだった。「ああ、またか」とため息をつきながら、13日の午前に僕はコメダでホテル探しをしていた。烏丸御池のホテルユニゾがまあまあかな。15日はどうせJRが止まって、帰宅できないだろう。必然的に二泊三日ということになる。ホテルユニゾが15000円ほど?の予定だったが、17000円もした。普通に高いがな。うまく割引されなかったみたい。でも、地下鉄東西線の近くのホテルが便利なのである。なかなかうまいこといかん。
さて、ホテルにて。15日の朝食時に、ひょいと体を捻ったときに、左腰に違和感が走った。「あ、やったかな?」 そのときは、それほど激痛ではなかった。お得意の楽天主義で、西大路御池からT診療所まで歩く。当然のことながら、風が強くて大変だった。15日(火)の外来は三診体制。当然のことながら悪天候であり、受診者も少ない。「もしかして、俺要らんかった?」☞これは冗談。でも、それくらいの仕事量ではあった。16日(水)は二診体制で、そこそこ忙しかったかな? 帰宅して、普通に過ごした。疲れてはいるけど、最低限のことはできたと思う。
翌日17日(木)である。朝食を普通に食べて、朝の軽いウォーキングのつもりだった。しかし、朝食を食べたあと、何かが「ぷつり」と切れた。そのまま寝室へ。それからずっと寝た。食事はできる。でも僕の場合、うつのバロメータは風呂なのだ。風呂に入ることができれば、軽い。風呂に入れなければ、うつはどんどん深くなる。その夜は風呂に入る気力が出てこなかった。そして一般論として、ずっと寝ていると腰痛はひどくなる。もともと軽症だった腰痛が、17日の夜には激痛になっていた。
そうして迎えた18日(金)。これは仕事は絶対に無理。敗北感にまみれながら、仕事先に連絡を入れる。それでも19日(土)の外来は、あきらめていなかった。夕方まで経過をみて、なんとか回復させます、みたいな頑張るポーズを取った。しかし、昼になってそれは物理的に無理だと悟った。うつは継続、腰も痛い。うつを改善させるには、経験的に歩くことが一番よい。しかし、腰が痛いと、歩けない。19日(土)の外来も、罪悪感にまみれながら、休職の連絡を入れた。
ずっと寝ていたが、夕方、むくりと起きる。風呂はもう沸いている。なんとか風呂に入らねば。何も始まらない。ただ、ずっと寝ていて、すぐに風呂に入るのは危険である。経験的に、風呂で腰を痛めたことが何回かある。なので、まず家の中を10分くらいだろうか、往復して歩く。腰が安定したところで、入浴。いろいろ危ない場面はあったが、なんとか風呂から上がる。それからは、かなりのペースで回復していった。やはり、風呂がポイントなんだな、と再確認。
19日(土)の朝。うつはかなり回復していたが、腰が問題あり。まだまだ使える腰ではない。朝食後は、セブンへ昼ごはんを買いに往復のみ。これだけの歩行でも、リハとしては十分。午前中は、細かいタスクをいろいろこなして、昼寝。夕方に2kmちょいのウォーキングコースを歩く。これで、20日(日)の仕事(K診療所の検診外来)は、なんとかなるだろう。もともとぎっくり腰としては軽症なのだ。歩いてリハしてやることで、ずいぶん状態はよくなった。
こうして20日(日)の仕事は、なんとか休まずに済んだ。二条からタクシーも使わず、普通に通勤できた。帰りは円町のCoCo壱で昼を食べた。総括。ぎっくり腰もうつも、疲れが溜まっていたと思う。それだけ8月の負荷はきつかった。でもね、僕たち50代後半の年代って、こうしたイレギュラーな出来事がありがちなんすよ。親のこととか、仕事とか、50代後半って、タフじゃないと生きていけないっす。でもでも、50代後半くらいって、すでに若い頃の「無限パワー」はない。有限な自分を忸怩たる想いで了承し、頭を使って切り抜けるしかないのだと思います。若者に優るのは知恵くらいだもんね。重力の魔・・こいつ、やばい。今回、奥さんがおらんかったら、孤独死していたかも。以上、近況について語りました。