近況・・抗うつ剤変更でまたバタバタ

昨年6月、T診療所の薬事ニュースに「ノリトレンの供給停止」が掲載されていた。僕は「マジかよ〜」と声に出してしまった。なぜなら、僕自身がノリトレン40mg/ 日を服用していたから。思えば昨年2月の終わりに、アモキサンからノリトレンに変更したばかり。これって「三環系狩り」なんですかね? 利益の少ない古い薬を、製薬会社がどんどん淘汰していくという「妄想」を禁じ得ない。発癌物質が検出されたなんて、言い訳じゃないの? 気分障害の患者にとっては、ホントにいい迷惑。

かかりつけの精神科の先生は、次の候補として、トリプタノールとプロチアデンを推された。やはり三環系がいいとのこと。SSRIとかダメなんですか?と訊いたが、あまりよい表情をされなかった。やはり躁転を気にされているのか。また、トリプタノールは供給がギリギリで、現実的には選択できないらしい。プロチアデンなのか? また供給停止になったら? 奥さんとも話し合い、プロチアデンに決定となる。主治医が勧めるのだから、結局はそれに従うのが無難。

当初は昨年の11月に抗うつ剤変更をする予定だった。でも、例のセキュリティ問題が起こり、それどころじゃなくなった。やっぱり年末年始は避けたい。そうすると、2月にいったん予定となるが、3月5日にT診療所の勉強会の発表があり、ぜんぜん準備ができていない。結局のところ、3月5日からプロチアデンへ変更となる。

前回、アモキサン→ノリトレンの場合は、変更してから約三週後にうつ状態となった。だから3月24日〜28日ごろが要注意かな、と考えていた。そして、うつ状態は3月25日(月)にやってきた。この日は休みだったので、午前、午後と十分に休む。こうした場合、入浴ができるかどうかが、ひとつのバロメータだが、この日は入浴できた。その程度の気力は残っていた。仕事の準備もして、まずまずの状態で26日を迎える。

25日の昼ごろに、T診療所事務次長DさんにCメールを送っておく。事務長さんにも、コピーのメールを送っておく。


しかし、このメールに対する返信は来なかった。「開封済み」のマークもつかず。念押しで、26日(火)の出勤途中にDさんにだけCメールを送る。

これにも開封済みのマークはつかず。現状、僕のiPhoneは「奴さん」に掌握されている。たぶん彼は、こうしたメールの操作は簡単にやってしまうだろう。そうではなく、単にiPhoneの調子が悪いとしても、T診療所の事務方に、僕の状態が伝わっていない可能性がある。

僕は腹をくくった。T診療所の総合外来に着くや否や、そこにいたI看護師を診察場に入れて、直接こう伝えた。

すみません、今日ちょっとうつで調子が悪いんです。集中力や注意力が落ちると思います。ご迷惑をかけますが、よろしくお願いします。

確か、I看護師とうまく話がかみ合わなかった感があった。でも、まあ、外来のNsに僕の状態が伝わったし、なんとかなるだろう。そうして、26日の総合外来が始まった。特に問題なく業務はこなしていたと思う。11時ごろからだろうか、午後の外来に来るべき患者さんが、何人も受診されることに気づいた。ここでようやく気づいたのだ。あの25日昼のメールは、Dさんに届いていたのだと。「ああ、うまくやっていただいた。午後の外来がないのは助かる!」本当にありがたかった。26日が半日だと、27日の業務も見通しがつきやすい。

そのようにして、今回の抗うつ剤変更のリスクはうまくコントロールすることができた。前回のアモキサン→ノリトレンは、こうした「うつ状態」が来るかどうかも全くわからず、リスクに対する備えができていなかった。ご迷惑をかけたT診療所のDさん、看護師のみなさん、ありがとうございました。実際の抗うつ剤変更の細かい影響は、4月いっぱいはあるかもしれません。でもまあ、経験的には問題ないと思います。これからも、よろしくお願い申し上げます。