「悪い顔」についての考察

吉本興業の「チョコレートプラネット」って、ご存知だろうか。松尾駿と長田庄平のコンビなんだけど、YouTubeで「悪い顔選手権」というのをやっていて、人気があるようだ。「悪い顔」をネタに、うまく罪状をつけて、笑いにつなげるというコンセプト。「わっる〜」としかめっ面しながら、笑ってしまうという、やや高難度の笑いかもしれない。サンプルを載っけておきます。

「悪い顔」というのがちょっと気になって、自分なりにネットで拾い集めてみた。でもねー、この分野、定義が曖昧なのね。「誰もがみても悪い」という客観的な線引きは難しい。あくまでも僕の主観で、四枚の画像を選んだので見てください。
ここで大事なのは「本当に悪い、悪いだけの顔」は、興醒めにしかならないということ。ネットにはそうした「卑劣なだけの画像」がある。あえてここには載っけないけど、そういうのは気分が悪くなるだけ。おそらく上記の松尾くんと長田くんもフォローできんだろう。「悪い顔選手権」というのは、そうした「一見悪いもの」をギリギリのところで価値転換することによって、一種のカタルシスを生み出す試みと言えるだろう。

ふたつ、「悪い映像」を載っけてみる。



ひとつめは「アウトレイジ」より。椎名桔平演じる「水野」を見てほしい。もうねー、狂犬のように悪いね。でも同時に格好いい。イケメンに悪魔が降臨すると、手が付けられない。倫理という「タガ」が外れたとき、そのケダモノは自由を疾走する。



ふたつめは「氷の微笑」より。シャロン・ストーン演じる「キャサリン」を見てほしい(字幕無くてごめん)。もうねー、大勢のタフな刑事を完全に見下している。美女に悪魔が降臨すると、男は太刀打ちできない。この取り調べの空気を制圧しているのは、完全にこの「魔女」である。

このふたつは、いわゆる「プロの仕業」であって、悪を一種の「聖域」まで昇華してしまっている。でも、やはり、我々リアルな庶民のまわりに、こういう人は御免である。生きた心地がしない。そういえば今、リアルなロシアは元首に悪魔が降臨している。悪魔というのは「逸脱」を旨としているので、ウクライナはじめ、ロシア国内、国外、すべて大迷惑である。悪魔が降臨するのは、フィクションの世界だけであってほしい。

さてと、最後に僕の「悪い顔」を晒しておきます。


まるちょう容疑者は深夜に紙パック入りの野菜ジュースを数個飲用し、飲み残しがあるにもかかわらず、ゴミ箱に投棄した疑い。妻から再三注意されるもそれに従わず、コンプライアンス違反を重くみて、今回の指名手配となる。現在、北方へ逃走中。