「コスパ」という言葉とひろゆき氏について感じること

まず、この動画をご覧ください。



(Wikiより引用)西村 博之(にしむら ひろゆき、1976年11月16日 – )は、日本の実業家。日本最大級の匿名掲示板「2ちゃんねる」開設者、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」管理人。ドワンゴが提供している日本最大級の動画配信サービス「ニコニコ動画」元取締役管理人。東京プラス株式会社代表取締役、有限会社未来検索ブラジル取締役。愛称・通称は「ひろゆき」。

YouTubeをだらだら見てると、こういう動画も目に入ってくる。この「ひろゆき氏」の知識は広大で、切り口もいちいち斬新である。「ほほう、なるほどそんなものか」みたいな、ちょっとした「啓蒙」さえ生じる。ただー、いろいろ見ていくうちに「どこかうさん臭い」という直感がはたらく。ホントにこの人のこと、信じていいのかな?みたいな。


彼の言う「コスパ」という言葉が、なんか耳に引っかかる。彼はこの「コスパ」という言葉を多用するんだけど、なにか自分の中で「反発」があるのね。一般論として、コスパがいい方がそりゃいいよ。でも人生というマクロな流れを考えたとき、コスパという浅薄な価値観は必ずしも通用しないと思う。なぜなら、人生は不条理に満ちているから。思うようにいかないことだらけだ。むしろ「若い時の苦労は買ってでもせよ」という逆説的な教えさえある。みなさんは「コスパ」という言葉について、どう思われますか?

損得勘定だけで生きていける? そんなバカな。生きる上で「損得勘定」という物差しを持つことは大切。損をしない選択をすることも基本ではある。でももっと大切なのは「信念」「理念」と呼ばれるものだと思う。生きていく上でのベクトルというか。そのベクトルを維持するためなら、損してもいいよって姿勢が、いちばん大切だろう。「コスパ」ばかり気にして、ベクトルがぶれぶれとなれば、その人生のゆくさきは「廃墟」に他ならない。

ひろゆき氏は、とても頭のいい人です。議論に勝つスキルはすごいし、思考の切り口がいちいち斬新。44歳になるまで人生の荒波に揉まれて、成功者として君臨している。だから「人生がコスパという言葉で一括りにできる」とは、さらさら思っていないはず。彼は確信的に「コスパ」という言葉を使っている。おそらくネット民に対しての「ウケのいい言葉」として、採用しているのだと思う。そこにはある意味、ネット民がバカだから、わかりやすい言葉を使ってやっている、という態度が見え隠れする。「コスパ」という言葉が現代の「イケてる」言葉であることを見抜いているのだ。



ひろゆき氏の「選民意識」について想う。彼の詭弁性、操作性、洗脳性について想う。ソクラテスは死んでも「人生、コスパがいちばん」なんて言わない。彼はとてもロジカルで戦略的な人です。その野心の先に見えるものとは? こうした一連の動画配信は「一種の布教活動」のようにさえ見えるんだけど。まあ実際、若い人には絶大に支持されているから、彼の影響力ってすごいけどね。

(Wikiより引用)ひろゆきは2ちゃんねるに関連する多数の民事訴訟と多額の賠償債務を抱えている。本人曰く「2日に1回ほど東京地裁に行くという生活を5年ぐらい、1日に3回の裁判を受けるトリプルヘッダーもやった」と語るなど、当初は裁判に対応していたが、全国各地で起こされた民事訴訟を東京地裁に移送する申請が全て却下され、2003年7月には自身発行のメールマガジンの記載にもとづき起こされたDHCによる名誉毀損裁判で敗訴し、途中から被告としての主義主張を展開せず、法廷徹底無視の姿勢を貫くようになった。それにより原告の主張がほぼ認められる欠席裁判となり、その多くで管理責任を問われる判決を受けている(=敗訴)。



ひろゆき氏のダークサイドである。ここには「自分は社会規範を乗り越えていく特権がある」という姿勢が見え隠れする。要するに誠意のない人なんです。自分が行った社会活動における排泄物を、ちゃんと処理しない。社会人としては失格というわけです。

〆として、もういっこ動画載っけておきます。



「天皇制めちゃくちゃコスパいいんすよ」

「天皇ちょーいい奴なんで」


怒られるで!(▼▼メ)