まずこれをご覧ください。
Fly me to the moon
Let me play among the stars
Let me see what spring is like
On a-Jupiter and Mars
In other words: hold my hand
In other words: darling, kiss me
私を月まで舞い上げて
星々の中できらめかせて
木星や火星の春ってどんなものか
見てみたいのよ
つまりね、こう言いたいのよ
わたしの手を握って
キスしておねがい(照)
Fill my heart with song
And let me sing for ever more
You are all I long for
All I worship and adore
In other words: please, be true
In other words: I love you
わたしの心をうたで満たして
そうして永遠に歌わせて
あなたのことだけを待ち焦がれていた
好きで好きでたまらないの
つまりね、こう言いたいのよ
わたしだけを見て
あなたのこと、好きです(照)
私見だけど「fly me to the moon」というのは「drive me crazy」とニュアンスが似ている気がする。つまり「夢中にさせて」ということね。この楽曲の本質は「ノスタルジー」だと思うんだけど。いい意味での単純さがある。それはわれわれにとって「かつて置いてきた夢」であり、あるいは「まだそこにあるかもしれない夢」なのである。そうした情感を、ふたりのJK(どこの国だろう?タイとか?)が、醸し出している。これは意図的じゃなく、おそらく偶然の産物として。かつてあった、友人、純粋に思いやる心、放課後の開放感。われわれはそこに、かつてあった自由、不完全さを思い出すのだ。対照として、この動画もどうぞ。
ダイアナ・クラールの動画は「確信的な」プロの仕業である。完成されたもの。僕はやはりJKのアマチュアの不完全な動画を愛するなー。よくみると、このJKの動画が投稿されたのは13年前である。つまり彼女らは現在、アラサーということになる。なので、この動画そのものが「ノスタルジー」なのである。「Fly Me To The Moon」とよく親和するゆえんだと思います。
メロディーも歌詞もいいなーと思う。土曜日の夜に、この楽曲を訳していてなんか泣けた。僕はこうした演奏を聴いて涙を流して「人生はまだまだ捨てたもんじゃない」と思うのだ。夜更だったりする。音楽って、いいね。