2020年を振り返って

本年ラスト。毎年恒例の、一年の振り返りをしてみたい。今年は何といっても「コロナ禍」ですよね。春ごろから、全世界の人々がこの大きな渦に巻き込まれていった。マクロに見れば「不幸な年」だったのかなと思う。多くの命が失われ、絆は引きちぎられ、恐怖や不安がはびこり、社会不安は増長していった。

そうしたことをベースとしながらも、僕個人としてこの一年何があったのか、簡単に総括してみたい・・と手帳をくってみたものの、大したことは載っていなかった。それだけコロナに侵食された一年だったのかもしれない。ただひとつ、これだけは「打ち込めた」ということがある。



#絵を描くことについて試行錯誤


今年から模写ではなく、モチーフから描くというステップアップを試みた。その結果、同一のモチーフについて、三回描くという現象が起こった。これぞ、試行錯誤。初めて足を踏み入れる領域で、自分がどれくらいできるのか分からない。そういう不安のなか、夢中で描いた。5月に始まり、気がついたら9月下旬だった。ふたつめのモチーフについては、まずまずの成功。写真をモチーフにするので、ほぼ模写なんだけど、まあ当面はこの方法論で描いてみるか。そのためには、やはりモチーフになる写真がカギである。なので、今はあれこれ写真を集めているところです。来年の医家芸術展には、可能なら四点だしてみたい。まあ、可能なら、ですが。

話は戻りますが、やはり今年はコロナ禍でした。総合内科という分野で、できるだけのことはしたつもりですが・・ 足らなかったこともあるかもしれない。コロナ禍は、まだまだ道半ば。来年からは、T診療所でも鼻腔からの検体採取が始まる。診療内容も複雑になるだろう。とりあえず、3月までが峠か。一般の方にワクチンが行き届くのは、6月以降か? まだまだ混乱と闘いはつづく。

今になって、11月初めのしつこい発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛は、covid-19だったのでは?という疑惑を持ちはじめています。抗原検査は陰性だったものの、こうした症状でのコロナは、あり得るようです。普通に考えるとインフルB的な症状だけど、11月初めにインフルBが出てくる方が、不自然に思えてしまう。いわゆる「ウイルス干渉」という仮説である。なんでも「インフルの患者数は過去3年の平均の100分の1未満にとどまる」そうです。

やっぱ、安全圏となると、来年の夏以降だろうか。オリンピック、できるのかなぁ。簡単に「オリンピックなんか止めたらいい」という意見をちらほら聴くけど、それを目標にしてきた選手の身になってみたら、それはあまりに酷だと思う。アスリートの肉体のピークは、厳密に定まっているものだから。そのピークを過ぎてしまえば、彼らを待っているのは「退屈な余生」です。いや、ちょっと言い過ぎかもしれない、ごめんなさい。

2020年の終わりは、2021年の始まり。それはコロナという連続性があるから。来年も困難なことが多いと思います。とりあえず「夏まで我慢の子」でしょうか。この疫病は人類に「コンプライアンス」を要請します。やつらは人類を試しているのです。僕もえらそうに言えた義理ではないですが、常に「戦時」を忘れず、暮らしたいと思います。2021年がみなさまにとって、よい年となりますように。2021年の後半には、ちょっといいことあったらなぁ。以上、とりとめなく語ってしまいました。