美人画(カラー)を描いてみた

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<画材>カリスマカラー(48色)、ステッドラー鉛筆(aquarell) 、修正ペン


五月から本作に取り組んできましたが、なにしろコロナ禍。恒例の「医家芸術展」が開催されるのかどうか、かなり微妙です。もともとは、モノクロとカラーを並べて、一種の「効果」を示せたらと思っていました。でも、なんですねー、やっぱりカラーで描くと華やかだし、艶やかだし、モノクロとは歴然の差があるね。

プロの画家さんなら、ここから「魂を入れていく」というプロセスになるのでしょうか。僕はそういうことをすると「単に蛇足」となることが見え見えなので、いったんここで手を引きます。模写以外の作業は、今回がはじめて。まあ、こんなものかと。本作の中心は、言うまでもなく「エロい唇」です。それはそこそこ成功していると思います。ただ、失敗もいくつかあります。それこそ蛇足なので、ここには書きませんが。あーしておけばよかった、とかの技術的な不満は、いくつかあります。こういうのは、やっぱり場数かなー

女の顔を描くという行為は、リビドーに根差しているように思う。もちろん極めて真面目に取り組むのだが、そこにある「熱量」は、なにか特別なものがあるかもしれない。例えば、会田誠が少女の絵を得意にしているみたいに。あれはまさにリビドーにのっかった行為なんだよね。だからこそ、本能に忠実だし、その意味で自然だと思う。僕も女性週刊誌の表紙を眺めるのが好きだったりするので、女性の顔には、自分でも知らないような「一家言」があったりするのかもしれない。自分の心の奥底に眠っているイデアを掘り起こす作業は、趣味として気が利いているように思う。なので、しばらくはこの路線を進めていくことになりそうです。

意外にも二ヶ月で終わったので、現時点では当初とちがう見通しを持っています。医家芸術展があるかどうかも分からないけど、もうちょっと頑張ってみようか、など。美人画のネタというか、モチーフをひとつ持っているのです。わりと食欲がわくやつです。あ、モデルさんは紗栄子さんです。これ、7月と8月でなんとか描けないだろうか? なんてね。いろいろ不確定な要素が多くて、まだ踏ん切りがつかないですが、ケ・セラ・セラということで夜露死苦!