まるちょうにもファッション語らしてよ。

え~、おいらはファッショナブルな人間ではありません。都会派じゃないし、洗練もされてないし、マメでもない。大体において、がさつです。もちろん年をとって、結婚15年経過して、ちょっとはマシになった部分もある。でも基本は同じです。やっぱどこか、アンテナが鈍いのかな。「衣類を買う」という行為が、そもそも面倒くさかったりする。たぶん、おしゃれな人は、そういうプロセスを楽しめる人なんだろうな。「おしゃれな人」を恨めしく思いつつ、しゃーないやん、と開き直るなど。

おいらは無個性な服が好きです。「主張をひかえた服」ね。だから、ユニクロとか無印などがお気に入り。ただ、ユニクロが最近あやしげなんです。なにか「中高年のおっさん」を締めだそうとしているような気がしてならない。例えば昨年の秋口だったか、コーデュロイのズボンが古くなったので、ユニクロに出かけた。店舗で探すのだが、ぜんぜん見つからない。店員さんに訊いたら、首をかしげている。どうも、かなり前から「コーデュロイのズボン」という品物を置かなくなったようだ。おいらは混乱したね。おい、ユニクロよ、どこに向かってんの?



「おっさんはターゲットから外された」と、ずばりそう思った。ユニクロは若者の店だ。おっさんは他を当たって下さいってか。柳井正さん、えげつな~ たぶん、なんらかの統計が出ていて、そうした方向性を打ち出しているんだろう。若者に的を絞った方が、利益が上がるという。

とにかく冬の通勤ズボンをなんとかせんと! おいらはその足でアルプラザへ向かった。紳士服売り場でウロウロしたものの、ピッタリくるものはない。疲れ果てて、いったん帰宅。事情を妻に説明する。こうしたときの「知恵袋」が彼女なのである。彼女は「ユニクロでの現象」をやや訝しがりながらも、近鉄百貨店の紳士服売り場で買い物することを提案した。やや値が張るかもしれないが、いろいろあるはずよ、と。数日後、近鉄百貨店へ。確かにちょっぴりお高いけど、いい感じのズボンが売っている。とりあえず、テキトーなのを三本ほど購入(一本10000円ほど)。

他にも白のボタンダウンシャツをユニクロで買ったら、ヘンにスリムな感じで、おっさんの体型にフィットしなかったり。確かに安いんだけどね。「失敗してもいいか」と思わせる価格設定。柳井ちゃん、えげつな~ 秋用のズボンを買ったときも、妙なモデルチェンジをしていて、なんか違和感。ヘンにスリムなシルエットにしてある。足が筋肉質で短いおいらは、たまったもんじゃない。草食のヤングにはいいだろうが、おいらなんか、外来でずっと座っていて、いざ立つと裾がふくらはぎに引っかかってしまう。そうしていちいち「もー」と柳井を恨めしく想いつつ、引っかかった裾を足首の方に下げる。めんどくさー

ユニクロ禍の中で見つけた、一筋の光。それはL.L.Bean。ひょんなきっかけで、カタログが送られてくることになった。これが「待ってました!」と言わんばかりのテイストなんですね。値段も百貨店みたいなところよりもずっと手頃。ただ、通販なので最初は慎重に。例の白いボタンダウンシャツを、L.L.Beanで買い換えてみよう、ということになった。袖丈とか首回りの寸法を合わせた後、ゆったり感で二種類に分けられている。「Traditional」と「Slightly Fitted」。前者が「全体にゆったり」後者が「ほどよくゆったり」。おいらは迷いなく前者を選んだ。だって、おいらのお腹は醜く出っ張ってるしね。

しかし、届いた商品を着てみてガッカリした。だって「ゆったりしすぎ」なんだもの。いくらなんでも、ここまでデブちゃうわ。え~、返品? 疲労感がおいらを襲う。ここでまた「わが家の知恵袋」が登場。L.L.Beanの店舗が桂川イオンにあるよ、と教えてくれた。をを、実際に商品に触れるのか。さっそく翌日、仕事帰りに行ってみた。すると、そこには「Traditional」は置いてなかった。店員さんに訊いてみると「Traditionalは、日本人で合う人はいないですよ。米国仕様です」と。・・・そんなもん通販で売るな!(▼▼メ) 店舗に置いてある「Slightly Fitted」を着てみると、ちょうどいい「ゆったり感」だった。かくして、白いボタンダウンシャツは「交換」となった。今は満足して、着用しています。ユニクロのシャツよりも、ずっと着心地はいいし、アイロンもかけやすそうです。

ユニクロから追い出された中高年難民。ただし、エアリズムは素晴らしいと思う。やなちゃん、それは認めるわ。満島真之介と松島花のCMは、インパクトあったもんなー あれからずいぶんたって、エアリズム着用したら、その革新性に驚いた。下着にヤングもおっさんもないもんな。今夏はあれで、快適にすごせたわ。話がそれた。これからおいらは、L.L.Beanを贔屓にしようと思います。最初は痛い目にあったけど、うまく利用しようと思う。アラフィフで、それほどカネをかけず、でも清潔感はありつつ、みたいな。ここはちゃんとコーデュロイもあるし。そういうわけで、お洒落に無頓着なおいらがファッション事情について語ってみました。すんません!m(_ _)m