近況・・軟庭部の同窓会に出席した

近況をひとつ。さる6月18日に大学時代の友人と飲む機会があった。学生時代は軟式庭球部に所属し「勉強よりも軟式テニス」みたいな青春だった(笑)。今回の件は、FBやらメッセンジャーやらで自然発生した話がどんどん膨らんでいき、私にも波及したということらしい。最初はいぶかしんでいたが、同期のM先生が参加するというので、じゃあオレも、ということになった。

ここで断っておきますが・・ 私はこの飲み会に参加することを、ちょっと不安に感じていた。このトシになると自分の適性というのは、ある程度わかっているつもり。宴会とか会議とか講演会とかナースステーションとか、そういった「いろんな人がごちゃごちゃいる場所」というのが苦手なのです。なんだか落ち着かなくなるし、もともと話し下手でもある。そしてここ10年くらいで次第にあらわになってきた「社交不安障害」。躁うつ病のコントロールがよくなるにつれ、このもうひとつの厄介者が私を苦しめている。

今回の飲み会、誰が来るとか規模とかがあまり分からない。「社交不安障害」というのは、要するに公の場でアドリブが効かないという病態である。どうしても不安で緊張してしまい、ひどくなるとパニックを起こす。ただまあ、M先生には久しぶりに会いたかった。ちょっと不安だけど、頑張ってみようと思ったわけ。


当日、午前中は京都市内で一般外来の仕事。昼飯食って、市内某所で仮眠をとり、宴会場へ向かう。定刻10分前くらいに着いたけど、もうすでに結構な人が来ていた。U先輩がいらっしゃったのには驚いた。次から次へと懐かしい面々がそろう。もちろん緊張はしたけど、やはり久々に会えるという喜びがまさる。N.T先生のお嬢さん二人、N夫妻のお子さん二人も出席。みなさん元気に育っておられて、嬉しかった。みなさん、頑張っておられる。すばらしい。

宴もたけなわ、それでは一人ずつ近況報告などどうですか?みたいなことになった。私は内心「あっちゃ~」と思っていた。一対一の挨拶ならまだしも、簡単なスピーチみたいなことになると、それはちょっときつい。順番が近づくにつれて、動悸と震えがでる。みなさん、わりと長めにしゃべらはる。ユーモアも交えて。でも、あんなんオレには到底ムリ。あらかじめデパケン飲んでおいたけど、これはちょっと無理っぽい。宴会の規模は30人くらいで、知らない人も多い。ここは割り切って「人前でしゃべるのが苦手なので」というエクスキューズを入れて、ごくごく短いスピーチで勘弁してもらうことにした。それでも、スピーチ終えて、心臓はバクバクしていた。

こうしたことがあるたびに、私はどうしても自分が情けなくなる。いろんな懐かしい人たちに会えて嬉しい反面、どうしてオレはこうなんだろう?と悔しくなる。翌日に仕事を控えていたので、早めに会場をあとにした。電車の中でいろいろ、ぼんやりと考えていた。20代の数年間、同じベクトルに乗って、喜びや痛みを共有した仲間。それはまさに青春の真実であり、宝石のようなものだと思う。そうした「真実」の背中が煤けるようではいかんのだ。アラフィフになったからこそ、その宝石をしっかり護る必要がある。土曜日のむさ苦しい電車の中で、ぼんやりそんなことを考えていた。

ハードボイルドを気取りたい私にだって、懐かしい人に会いたい気持ちはある。人生はすべからくハードボイルドである。これは真理だと思う。でもたまに、そうした自分の固い殻をとっぱらって羽目を外すのって、素敵なことだと思います。FBに載っていた四次会(!)でラーメンすすっている写真とか、ちょっと憧れます(笑)。スゲーな、どこまで行くねん( ̄▽ ̄;) 次回はぜひ、翌日に仕事の入ってないことを祈りつつ・・ 最後になりましたが、幹事のみなさん、ありがとうございました。そして、お疲れさまでした。m(_ _)m