近況・・夫婦でお出かけ(2)

近況ふたつめ、行きます。3月27日に、お蝶夫人♪と二人で守山にあるフレンチレストランに行った。いわば「さんどめのふれんち」という訳ですな。今回は店の名前は伏せます。「守山にあるE店」とだけ、記します。ちょっぴりネガティブな内容も含みますので・・( ̄▽ ̄;)

その日は息子が不在で、夫婦水入らず。E店は、以前から気になっていた。もちろん近いし、ガイド本にもちゃんと載っているし、私のBlogにも「守山のE店、オススメします」みたいなコメントがあったりして、なんか「縁」を感じていたのだ。HPをチェックすると、Bコース(6000円)推しらしい。6000円? フレンチにしては、なんか安くないか? ここで一抹の不安がよぎる。ま、いいやと電話予約して、当日を迎える。

当日は一般外来の仕事が13時ごろまで。いったん帰宅して、昼寝する。夕刻、二人でJRで守山に向かう。店は駅から歩いて10分くらいか。ドアをあけると、大柄というか太っちょのシェフがお出迎え。これ、めっちゃ失礼なんですが、ふと「ハクション大魔王」を連想してしまった。

呼ばれて飛び出てじゃじゃじゃじゃーん


ごめんなさい。店内は予想していたよりも、かーなり狭い。若い女性の給仕が、これまた不慣れ。新人か!とツッコミ入れたくなる感じ。店内が狭いためか、シェフのいちいち教育する声が、どうしても響く。なんて言ったらいいかな・・「がさがさした感じ」かな。「洗練」という言葉からは、ほど遠い。


店内の空気で、ちょっと「大丈夫かな?」と不安になったが、せっかく夫婦で来ているのだから、楽しいひとときを過ごしたい。食事に集中することにした。まず食前酒。アルコールなしのを頼んだんだけど、これが甘ったるい! 温度も生暖かい感じで、ちょっと「オエッ」となった。お蝶夫人♪は、普通に飲んでいたので「俺だけおかしく感じるのかな?」と、無理して飲んだ。ちょっと生姜が効かせてあるんだけど、これだけ締まりのない食前酒も珍しい。

私はますます不安になった。さっきの若い女性の給仕が、厨房から出て行こうとして、腰を板にぶつけていた。かなり派手な音。要するに、給仕をする動線が、ぜんぜん余裕がないわけね。ちょっと引きつりながら、前菜へ。野菜中心のパテ?みたいな一皿なんだけど、シェフからは「松葉ガニのなんたら・・」という説明だったと思う。パテの中に、確かに蟹らしきものは入っている。箸でつまんでみると、妙にソリッドな感触があるのね。第一、ほぐれる様子がないし・・ って、これカニカマやん?( ̄▽ ̄;) おいおい、マジか? もちろん、味もとくに印象に残らない。

料理はすすむ。魚の料理。イトヨリのボイル?みたいな料理だった。イトヨリ自体が、それほど美味しいと思わなかったが・・ ぎょっとなったのは、トッピングされたホタルイカの唐揚げみたいなやつ。サクサクして、食感は悪くはなかったけど・・ ホタルイカの素材感は、どこへ?( ꒪⌓꒪)みたいな。お口直しのシャーベットは、これも凡庸。量が多すぎるし、気分があまり変わらない。

そうして肉料理。私は鴨をチョイス。お蝶夫人♪は黒毛和牛。肉料理は美味しいと思った。ただし、量が半端ない。そうだな、これ焼き肉屋レベルの量ですわ。私はもちろん、普通に食べられるが、お蝶夫人♪は脂汗を流しながら食べていた。店を出た後に聞いた話では、まったくのレアだったらしい。彼女は生焼けの肉は大の苦手。しかし、頑張って食べきった。事前に焼き具合を確認するとか、それくらいはしてもいいかと思った。でも、個人的には、肉は合格点。

そうそう、料理に添えられるパン。これがカチカチのバケットそのもので、何のひねりもない。バリバリ言わせながら食ったけど、他店で美味しいパンを経験している口には、イマイチと言うしかない。最後にデザート。これは個人的には合格点。盛りつけもセンスあり、普通に美味しいと思った。ただこれも、お蝶夫人♪に言わせると、アイスクリームが甘すぎ、量多すぎで困ったと。肉でアップアップになっているので、もう少し軽くして欲しかったとのこと。

食後のシェフの言葉によると、週二回訪れる熱心なファンがいらっしゃるそうだ。おそらく、肉が好きなんだろうな。想像だけど、ハクション大魔王のような体格のシェフも、肉好き、甘いもの好きなんじゃないかと。だから、料理の重心がどうしてもそこにいくのかなと思った。

あのねみなしゃん、わしゃかなわんよ


店内では一切、悪いコメントはなし。これは客としてのマナーだと思う。でも、心中はハクション大魔王のように、二人ともこう思っていた。ま、当たり外れはあるわいな。初春の夜、夫婦で温かいひとときを過ごせました。もう来ることはないだろうけど、ありがとう、E店さん。以上、二回にわたり「夫婦でおでかけ」と題して書きました。