ニュー・シネマ・パラダイス/ジュゼッペ・トルナトーレ監督(0)

「ニュー・シネマ・パラダイス/ジュゼッペ・トルナトーレ監督」を観た。実は本作のテーマ音楽に魅せられて、観てみようかと。FB仲間のTさんからも推薦があったし。結論から言うと、これを観ないのは、ずばり「人生の損」ですね。やはりラストシーンが素晴らしい。あれは泣くね。実はYouTubeかなんかで、ラストの「仕掛け」はすでに知っていた。それでも泣けちゃうもんね。だから、本作の「核」ともなり得るラストの仕掛けを知らない人は、このBlogは映画を観てから読んでください。圧倒的な映像の魔術に涙することができるでしょう。次のみっつの軸で語ります。

#0 テーマ音楽について
#1 人生ってやつは・・
#2 人生と時代、そして愛


今回は前哨戦(笑)で#0から。本編について語る前に、テーマ音楽について少し。エンニオ・モリコーネ作曲のこの音楽は、もうこれだけで泣けるっちゅうねん。実に多くの演奏があって、YouTubeでもたくさん紹介されている。それらを観て聴いてするたびに、涙、ため息、もうえらい騒ぎなわけです。このテーマ音楽って、映画の核心というか、キモをぎゅっとつかんでいると思う。監督の意図を的確に反映して書かれた音楽だと思います。ひとことで言えば、ノスタルジーなんだろうか。そこに切なさ、強さ、祈りが加味される。私のお気に入りの演奏を、みっつ紹介します。

まずはパット・メセニー(ギター)とチャーリー・ヘイデン(ベース)のデュオ。このシンプルな構成がいいねん。多人数で作り込んだのより、こういうのが好み。この動画みて、涙腺ゆるみました。これ泣くわ~ 初めて観たとき、スゲーって感じでした。思わずFBに投稿したら、Tさんが「ぜひ映画の本編みてください」とおっしゃった。いやいや、こうした縁って素晴らしい。この映画に出逢えて、ホントによかった。



次に、クリス・ボッティ(トランペット)とヨーヨーマ(チェロ)の演奏。どちらも圧倒的な存在感。クリス・ボッティのトランペットは、少し都会的、おしゃれすぎて、ちょっとな~という面もあるけど、美しい演奏には違いない。ヨーヨーマの情熱とクリスのちょっと冷めた「間」の絶妙な掛け合い。これも初めみて「ひゃー」と唸ったもんね。



最後に、純粋にクラシカルな演奏。クロエ・ハンスリップという人のヴァイオリンが凄い。素晴らしいというより、凄い。身震いがする。溢れる熱情と、冷めたコントロールのぎりぎりのせめぎ合いを、表情に読みとれる。この人、若いんだけど、妙に老成しているというか、どっしりしたものを感じる。スゲーな。(←こればっかw)



以上、お気に入りの演奏をみっつ紹介しました。次回から本編について語る予定です。