夫婦ゲンカの作法

昨年の一月初旬に、わが妻が「夫婦ゲンカ円満の秘訣」という見出しの新聞記事を切り抜いて、私に渡した。いい記事だと思ったのか、読んだ後、捨てずに置いておいた。最近、その記事がひょっこり出てきたので、ちょっとネタにして語ってみます。この記事の副題は「口論の作法」なんですね。まず、要約を書き出してみます。

ある調査では、新婚時は妻の九割が夫を「心の支え」「一心同体」と前向きに評価していたが、約20年後にはその三割が「世話が焼ける」「空気のような存在」とマイナスのイメージに変わっていた。高度経済成長期には「亭主元気で留守がいい」と言われ、夫が家計を支えていれば夫婦の意思疎通を欠いても結婚生活を維持できた。しかし近年、経済的に自立した妻が増え、離婚も選択しやすくなったこともあり、夫婦関係の満足度がより問われるようになった、とも指摘されている。

専門家によると、夫婦ゲンカには怒りや嫌悪感が残る「破滅型」、和解の道を探り合う「建設型」、意思疎通をしなくなる「回避型」があるという。日本では「回避型」が多いとわれるが、これからの夫婦が関係を維持していくためには上手に欲求や思いを伝え合う「建設型」の口論が必要と思われる。



夫婦ゲンカ・・結婚したら、誰もが避けて通れない難題。結婚している、あるいはしていた人なら、誰でも「夫婦ゲンカ評論家」になれちゃうくらい、巷にあふれている。「夫婦ゲンカは犬も食わない」という。そやねん、あれほど罵り合ってたと思ったら、翌日にはニャンニャンしてじゃれているとか。ああ、不思議なり、夫婦ゲンカ! 心配するだけアホくさいなり、夫婦ゲンカ!そばで見ている子供にとったら「どっちやねん!」だろうな(笑)。

うちは普段は「建設型」なんだけど、結婚生活10年の間で、何度か「破滅型」をやらかしている。一番印象に残るのは、草津から栗東へ引っ越す直前のころ。二人とも引っ越し作業などで疲弊しきっていて、まったく心の余裕がなかった。確かTVで「金八先生」をやっていたのだが、ふとしたきっかけで罵り合いに突入。私はたぶん躁状態だったのだろう、手がぶるぶる震えた覚えがある。そして激しく怒鳴り散らした。わが妻も、いつもは冷静なはずなのに、その時はすごく挑発的で、まさに「火に油を注ぐ」状況だった。でもうちは、物を壊したりとか投げたりとかはしない。その後、私はふて寝。嫁は栗東の新居までプチ家出(笑)。散々な夜だった((´‐公‐`))

でもね、私は思う。どれだけ激しい、破滅的なケンカをしたとしても、一晩寝てクールダウンしてから、よく話し合うこと。これ、重要。大ゲンカの後こそ、ちゃんと「何が食い違ったのか? お互いに謝るべきところはないか? これからどうするのか?」などを話し合うこと。のろけるわけではないですが、うちは大体このプロセスで仲直りできる。上記の大ゲンカの数日後、大変な引っ越し作業でしたが、なんとか乗り越えることができた。ホント、ギリギリ限界の状況でしたが・・(-。-; 結婚生活に「平坦で安全な道」など、あり得ないっす。

「回避型」というのは、要するに「冷戦」ですよね。これ、静かで良さそうですけど、これがずっと積み重なると、いずれ破綻すると思う。ある意味で「破滅型」よりたちが悪いんじゃないかな。結婚生活って、ある程度、二人のベクトルが重なっていないと「なんで俺たち一緒にいんの?」みたいなことになると思う。二人とも知性があって、自分の仕事があって・・という夫婦は「回避型」が多いかも。「不要ないざこざはやめよう」というのは、正しい。でも、夫婦というシステムは「いざこざをしてなんぼ」という側面があるんだな。や・や・こ・し~((´‐公‐`))

記事は次のように結ばれている。

口ゲンカが互いの不満を理解し、夫婦間のコミュニケーションを取り戻すきっかけにもなり得る。「本音を気軽に伝え合うような上手な夫婦ゲンカ」が、いちばん望まれている。

そりゃそうだけどね。それができないから困ってる夫婦が、世の中にはごまんといるわけで。個人的に強く思うのは「むき出しの自我」がぶつかり合うと、ろくなことがないということ。夫婦で「ボケとツッコミ」など、大まかな「ロールプレイ」を設けておいて、その中で「オブラートに包まれた本音」を伝え合う、なんてどうだろう? ロールプレイというのは、つまり「補完的」という意味でね。そういう意味では「キャラが正反対」な方が、夫婦はうまくいくんだけど・・ 前述のように、ベクトルはある程度重なっていないと、夫婦でいる意義が薄くなるわけで。だからほんま、夫婦っていうシステムは「矛盾を孕みながら、いかに中庸を保ち続けるか」という戦いなわけですよ。神業レベルやんけ!ヽ( ̄▽ ̄)ノ 最終的には、祈りしか残らない。世界のすべての夫婦に、平和と安楽が訪れますように。以上「夫婦ゲンカの作法について」と題して、語ってみました。