近況・・みっつの出逢い

近況をみっつ行きます。私は友達が少ない。だから人と会って食事をしたりすることが極端に少ない。でも最近たまたま、そういう機会に恵まれたので、ちょっと書いておきます。

ひとつめ。先月18日はOffで、夫婦で行きつけのレストランにて夕飯を食っていた。そこへ携帯メールが一通届く。耳鼻科のT先生から「明日メシどう?」みたいな。え~、今日の明日かよ~って感じで、ちょっと渋面だったのだが、翌日の仕事は午前の一般外来のみ。なんとかなるかな?とOKの返事をする。話の流れで、栗東で飲むことになった。おいおい俺、栗東で飲んだことねえし。居酒屋知らねえし。結局、いつも前を通っていて気になっていた「つきつき」という居酒屋さんがあったので、とりあえず予約。

で、当日19日。件の一般外来が大混雑。終わったのが15時半というね。ヘロヘロで帰宅し、少しだけ仮眠して、飲みへ。居酒屋は、料理は悪くないけど、若干狭くてうるさかった。同期生のT先生は、実は昨秋に結婚されて、新婚ホヤホヤなのだ。何の話かな?と、やや緊張していたが、なんとおめでたの報告だった。いろいろ考えていた私は「それはええ話やん!」と心が軽くなった。ただ、現実的にはそれにまつわる夫婦としての心配事は、当然あるわけで・・ T先生の話にできるだけ耳を傾けた。私は実際に「妻が妊娠して出産」という経験をしていない。だから、T先生の心配やご苦労には、十分に理解が及ばなかったかもしれない。ま、学生時代の話とか、バカ話をして、大いに飲んで食べて、笑って、栗東駅でお別れした。ま、あれで良かったんじゃないかな。夫婦って、あくまでも築いていくもの。個人的には結婚して初めのうちは、お互いの立ち位置を定めるプロセスが欠かせないと思う。いいことばかりではない。T先生、夫はつらいこともある。頑張ってくれよ。


ふたつめ。先月28日に、舞鶴へ一泊旅行していた。毎年恒例の、恩師訪問である。御年93歳、私が小学校一年生の時の担任。最近はもっぱら、先生の体の具合などを気にかけている。1997年から訪問が始まり、私の体調の悪い時も訪問は続いた。庭のけやきの緑に、癒された日々。あの頃は、先生に大変お世話になりました。現在は、そのお返しと言ってはおこがましいけど、毎年訪問することが、自分の務めであると感じている。

ちなみに、頭はピンピンである(ドラマ「相棒」シリーズがお好きとのこと)。耳がやや難聴だが、認知症とは全く縁がない。ただ、今年は足が弱っておられるように感じた。座っている状態から起きるのが辛そう。大腿部の筋肉が落ちていると感じた。93歳という年齢。友はどんどん先に逝って、独り現世に残される。生きるモチベーションを保つのは、大変なことである。先生の健康状態のチェック以外は、ほとんどたわいないおしゃべり。それでも、先生と数時間を共有できるのは、ありがたいことだと思う。息子のTさんの健康相談にも応じた。もちろん、できる範囲で(ちなみにTさんとは、FBでつながっている)。自分の医師としての知識や経験が、少しでも役立てば幸いです。また来年、参ります。

みっつめ。五月に入って、今まで我慢していたものを吐き出すモードになりつつある。まず、FBに「病気の克服」という項目を記載した。長文になったけど、あれでも自分では相当に要約したつもり。記載するからには、納得のいくように書きたかった。それほど、20年という年月は重いのです。それと、少しずつFB友達リクエストを始めている。というか、FBにおける知人は、実はすでに相当に調査済みです。でも、一気にリクエストかけると応対が大変そうなので、ぼちぼち行こうかと思っている。その流れで、小学校時代の同級生のMくんに五月一日に、おそるおそるリクエストをかけてみる。すると、予想もしないトントン拍子で「明日飲みに行こう!」ということになってしまった。はっきり言って悪くない気分である。FBの底力、見たり!ってな感じね。テンション上がったよ。

そうして翌日二日、京都四条烏丸の適当な居酒屋で飲む。おなじ同級生のKくんも合流して、三人で飲む。二人とも大企業の要職に就いておられ、出ているオーラが俺なんかとは違う。俺なんか、ピラピラのフリーランスだもんね。そして二人とも、ビールジョッキをガバガバ行く。私はウーロン茶などをちびちび。二人は、ジョッキ6杯くらいいったんじゃないだろうか。話題は主に昔話。われわれ三人はK小学校の六年四組の同級生なのだ。担任のN先生のことで大いに盛り上がった。N先生はB大学新卒のピカピカの新米教師で、それはもうエキセントリックだった。ある時などは、生徒と父兄を前にして、教壇の机の上に土下座して謝罪するなんて場面もあった。情報通のKくんによると、六甲方面の小学校に勤務されているという。もうすぐ定年退職という年齢。Mくんはしきりに「N先生を呼んで、また飲もう」と言っていた。私としては、異業種の同級生と話すること自体がほとんどなく、やや緊張はしたけど、刺激的なひとときでした。だって、ざっと30年ぶりだよ。緊張するよ。うれしびくびくって感じね(笑)。

そして昨日三日、たまたま実家へ帰る用事があったのだが、思わず小学校の卒業アルバムを持ち帰ってきた。すると、さらっぴんの少年たる、私とMくんとKくんが、そこにいた。あんなに悪し様に噂したN先生も、若々しく穏やかな表情でアルバムに収まっていた。それをみて、なんだか可笑しいような、懐かしいような・・ 卒業アルバムというのは、こういう効用があるのだなと、再確認した次第です。ホントに微妙な感情が湧き起こってくる。なんか言語化しにくい。でもあえてひとことで言うと「微妙に幸せ」な気分なんだろうな。ありがとう、FB。

以上、みっつ近況を記しました。