近況・・ノロリコン?

近況をひとつだけ。22日(木)から急性ウイルス性胃腸炎に見舞われ、大変なことになった。穴をあけてはいけない外来業務も二日間休んでしまった。ウイルス性胃腸炎は、数年前にも一度経験があるけど、この時は仕事は休まなかったように記憶している。今回のは、ホントにきつかった。肉体的にも、そして精神的にも・・ そうした一部始終を、一本のBlogとして残しておきたいと思います。どうぞ、お付き合いください。

22日(木)はOff。昼前に、昼御飯を買いに近所のセブン・イレブンへ向かっていた時。どうもお腹が張るような気がしていた。午前中にデスクワークを集中的にしたせいかな?とか思っていた。昼飯の内容は、ごく通常の内容。帰ってさっそく食べると、お腹に違和感がある。軽い嘔気。「あれ、おかしいな?」と思いつつ、普通に食べる。初めて「塩おにぎり」なるものを食して「お、これいけるやん!」とか、独り言を言っていた記憶がある。根が楽観的なのだ(汗)。

そうして、気分悪いながらも全部食べてしまった。その後から地獄が始まる。いやなゲップ、強い嘔気、腹痛、どんよりとした気分不良・・ここに至り、ストレスじゃなくて感染症かな?と思うようになる。しんどいので、とりあえずベッドへ。うんうん唸りながら寝る。

夕方起きて、熱を測ると37.3℃。お蝶夫人♪と「こりゃ、ウイルス性かな?」と顔を見合わせる。そのうち、強い嘔気出現。「吐く直前」というのは、分かるものだ。トイレへ直行して、便器の前でスタンバイ。ほどなくして「ビッグウェーブ到来」☞大量の嘔吐!!五回ほどまとめて吐いただろうか。まさに噴水のような嘔吐だった。吐いて、少しすっきり。


こんな状態で翌日の仕事ができるはずもなく、23日外来休診の電話を入れる。22日の夜は、ずっと寝ていたような気がする。嘔吐は一回だけで、下痢もそれほどひどくなかった。でも、すごい気分不良があり、ずっと寝ていた。23日は、下痢と頭痛に悩まされた。食べるのはもっぱら、ゼリー食品くらい。水分もそれほど摂れない。24日の仕事の準備だけして、就寝。したがって、翌日の仕事は行くつもりで考えていた。今考えると、判断が甘かったわけだが・・

23日に就寝してからが、本格的な地獄だった。とにかく頻回の下痢! 一時間に一度くらいだっただろうか。二度、就寝中にうっかり便失禁してしまった。その頃は頭が朦朧としていて、まだ寝ぼけてもいたので、最初の便失禁は「妻に隠蔽」してしまった。実のところ、妻は全部把握していたのだが・・ 二度も同じ事をしたので「御用」となった。それが午前4時頃。激しい口論となり、別室の息子も目覚める。結局ベッドの毛布類やシーツ類は全て廃棄。掛け布団のシーツも廃棄。必要なものはハイターを薄めた溶液に浸す。その辺りの作業を、お蝶夫人♪は手際よく、黙々とやる。後日談になるが、この作業をしながら彼女は「ノロリコン」を本気で考えたそうだ。これについては、後で触れる。

午前6時、下痢がどうにもこうにも止まらない。当然眠れてないし、どう考えても24日の仕事は無理。私はまだ粘っていたが、妻がその決断を後押ししてくれた☞8時に休診依頼の電話。すんなり了承された。朝食は、おかゆを中心に割と食べられた。その後、とことん寝る。昼は、カステラなど中心に食べてのだが、一時間後に嘔吐。自分の病識が、どれだけ甘いか、思い知らされた。その後は、ほぼ順調に回復した。25日夜のひどい頭痛が辛かったけど・・ 今現在は、体調は8-9割くらいかな? 仕事をするには、持久力が、やや心配です。でも、明日(27日)は、必ず出勤します。これ以上、業務に穴をあけるわけにはいかない。少しでも力になりたいし。

さて、考察してみよう。「ノロリコン」☞薬の商品名でもなんでもなく、妻は真剣に「別れたい」と思ったそうだ。上記の描写の1000倍くらいひどいことを、私がしたらしい。医師としてあるまじき行為を。おおざっぱに言えば「感染症のイロハ」も分かっていない。素人以下、ということです。こんな人間が総合外来を担当しているという、大いなる矛盾。そこに彼女は怒り狂い、情けなく思ったわけです。私の楽観主義は、病気みたいなもんです。今回は「なんとかなるさ」が全然何ともならなかった好例です。大いに反省したいと思います。プロ意識というのも、私は全然足らない。45歳にしてこんな塩梅では、それこそ人間の出来損ないだけど、それでも生きていかなければならない。出来そこないでもなんでも、生ある限りは全うすべきだ。だから、今後は少しでも精進して、総合内科医として恥ずかしくない行動をしたいと思います。嫁に三行半を突きつけられないように、精進したいと思います。

以上、ひとつだけ近況を記しました。