昨日のBlogに追記・・医師としての観点で

昨日のBlogに追記あり。昨日のは、やや楽観的な「いち健診受診者」としての文章でした。一晩明けて、ちょっと「医師としての」見解を書いておきたい。メモ程度に。

実は、昨日の段階ではシロ:クロ=70:30程度の感覚だった。でも待てよ? ひとつ大事な所見を抜かしているな? 本日の午前4時頃、気になって本を調べていた。そして、ひとつの結論に達した。

昨日Blogで書かなかった所見は、やや専門的なので省いたのだが、よくよく考えてみると、かなり重要な所見なのだ。俺はこういう凡ミスをよくやらかす。「Pleural Indentation 胸膜のひきつれ」があったのだ。もちろんこの所見が肺がんにあり得る所見であることは、重々承知だったが、改めて教科書を調べて、勘違いに気づいた。

上記の所見は、てっきり「扁平上皮癌」などに多い所見と思っていた。調べてみて愕然とした。上記の「Indentation」は腺癌に多い所見なんだね。腺癌は肺の末梢に発生して、脈管や気管支を巻き込んで成長する。その延長線上で、胸膜まで引っ張り込んでしまうのだ。そして、腺癌は喫煙に関係しない癌である。・・私にピッタリ、というわけ。明け方にこの事実に直面して、やや呆然となった。

感染症として、こうした「ひきつれ」を伴いやすいのは、やはり結核だろうか。あのCT所見は、結核の初期としても十分成り立つと思う。したがって、こう結論できる。シロ:クロ=50:50であると。ガチで半々だな。ちょっと楽観視していた自分に、冷や水をかけられた感じ。

でも基本は昨日のBlogの通り「ケセラセラ」の心境です。究極、それしかないっす。とりあえず、医師としての客観的な意見を記しておきます。ケセラセラ~