あれから一週間たち・・

この一週間長かった。去る22日(月)に、胸部CTにて「肺に超早期癌の可能性あり」と告げられて、これほど心理的な影響が出るとは思っていなかった。まさにボディーブローやな。ぶっちゃけ、死ぬ可能性はとしてはほとんど無いんだから、それほど騒がなくてもいいんだけど。理論的にはそうだとしても、本能が「死の恐怖」を引きつけてしまう。どうしても剥がせない。

そうした心の葛藤が、私の持病である「双極性障害」を悪化させた。専門的にはrapid cycleに入ってしまった。仕事も、この一週間はきつかった。なんとか切り抜けたけど。


私のような超早期癌疑いの人間にキューブラー・ロスの理論を当てはめるのは、ある意味、荒唐無稽なんだけど・・ この一週間、まるちょうは「怒り」「抑うつ」「異様な爽快感」の三点を頂点とする三角形の中を、ぐるぐる迷走していた。ちなみに、みっつめの「爽快感」は、もちろん躁状態のことを指しています。いろんな思念、決意、落胆、羞恥・・まさに、いろんなモノが頭の中を駆け回った。死に関連した本を取り寄せたり、DVDも半ば発作的に買い漁った。抑えきれない衝動が、私をつき動かした。かと思うと、何も出来ない状態になる。そんな繰り返し。頭痛や耳鳴もひどい。外来をしながら「俺の方が病気やん」みたいな気持ちになりさえした。

本日は十分休養もとり、明日はなんとか運動したいと思っている。体を動かせれば、精神的に、かなり回復するはず。Amazonで「死にゆく者からの言葉/鈴木秀子著」という本を取り寄せて、読み始めた。臨死体験などについて書いてあるのだが、読むにつれ「俺って、ここまでちゃうやろ?」的な違和感を覚えるようになった。要するに「抑うつ→爽快感」のプロセスで、こうした買い物をしちゃうのね。キューブラー・ロスの「死の瞬間」も再読しようかと思い詰めたんだけど、それも必要ないと、今では思う。冷静に考えれば、今の私は「臨死」を考えるような段階ではなく、まずは目の前のrapid cycleから脱することを、第一に考えるべき。そこで、また何か新たな視点が見えてくるかもしれない。というか、脱しないと仕事が不安定で周囲にも迷惑がかかる。

いろいろ考えたんだけど、10月24日(CT再検日)までの間、まるろぐは以下のコンセプトで書きます。

#1 読者へのサービスという視点ではなく、あくまでも自分のために書く。

#2 完全に不定期、気まぐれに書く。


上記のようなわがままをお許しください。もともとまるろぐは「自分のために書いている」のですが、その傾向が更に強くなります。ある意味「自分の中の心情を吐露する場所」になっちまうかもです。近況的な内容が増えるかも。そして、週に二回というシバリは破棄。完全に気まぐれに書きます。そうしたわがままを、ご了承願います。

あと、DVDで映画をたくさん見たいと思っています。臨死じゃないけど、ちょっぴり精神が「励起」された状態で、映画や本を読みたい。音楽も。それがBlogに還元されたらいいな、と思います。これから、まるろぐがどのような展開になるのか、正直わからんです。調子よく書けるかもしれないし、ずっとご無沙汰になるかもしれない。何度も言うけど「ケセラセラ」ということで、よろしくお願いします。