YouTubeを語るコーナー! 今回はスガシカオ作詞作曲の有名なうた「Progress」をネタに、ひとつBlogを書いてみようと思う。この楽曲はもちろん、NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」という番組の主題歌である。このうたに、まるちょうは大いにインスパイアされた。何か苦々しいもの、共感、感傷、地の底からわき上がる力。そうした一種のカオスを、自分なりに整理してみたい。まずはYouTubeの映像をご覧ください。
ぼくらは位置について 横一列でスタートをきった
つまずいている あいつのことを見て
本当はシメシメと思っていた
この楽曲が輝く理由は、その冒頭に「人間の一番深いところを抉る」真理が示されているからだ。冒頭にそれだけのインパクトが加えられているからこそ、このうたは人の心を惹き付ける。
「スタート直後の選手たち」にとって、とりわけ必要とされるのは、ずばり「力への意志」である。「情」ではなく「力」なのだ。誰が何と言おうが、それが現実である。このうたを聴くと、そのような「先制パンチ」で、いきなり頭をぶん殴られる。まるちょうにとって実に「苦々しいあの頃」が蘇ってくるのだ。
ずっと探していた理想の自分って
もうちょっとカッコよかったけれど
ぼくが歩いてきた 日々と道のりを
ほんとは“ジブン”っていうらしい
ぼくが歩いてきた日々と道のりを”ジブン”っていうらしい
マジックで自分が「理想の自分」になれるわけではない。現実の自分の積み重ねからしか「自分の行く末」を占うことはできない。ここでの一種の「諦念」が、20代と40代の差なんだろう。いい意味での「あきらめ」。生きていくために必要な「妥協」。20代の薄っぺらな理想主義を軽々と超える、40代のしたたかな現実主義。阿呆のように壁に頭を打ちつけるのではなく、スマートに壁の前でシフト・チェンジして直角に曲がる。そのように自己変革を厭わず獲得した「ジブン」こそが、本当のアイデンティティなのだ。ねぇ ぼくらがユメ見たのって
誰かと同じ色の未来じゃない
誰も知らない世界へ向かっていく勇気を
“ミライ”っていうらしい
あと一歩だけ、前に 進もう
以上、YouTubeを語るのコーナーでした。