「今まで何人と寝た?」と聞かれたら

「村上さんのQ&A」のコーナー! 今回も「そうだ、村上さんに聞いてみよう」から、質疑応答を抜粋して考察してみる。

<質問>現在私は27歳です。私の恋人は10歳年上で、彼とは2年半つきあっています。単なる好奇心からですが「今まで何人と寝た?」と聞いても教えてくれません。年の差もあるし、それを私が知ったからといって動揺するとか、そういうことは超えているとお互い知っている(と思う)のですが。男の人はそういう質問をされたときはどんな気持ちになるのでしょうか。人それぞれでしょうけど、村上さんはどうですか? 深刻な悩みではないのだけれど。

<村上さんの回答>こんにちは。僕なら「2638人」とか言うと思います(笑い)。そういうのって、本当のことを言ってどうなるというものでもないですよね。あるいは「十分なだけ。こうして君に会えたから、もう十分なんだ」というのが、かっこいい答えです。こうやって字で書くとちょっとクサイけど、実際に耳元でささやかれたりしたら、けっこう気持ちよいと思いませんか? よくないですか。ごめんね。


<まるちょうの考察>村上さん、それ確かに格好いいけど、一般人には無理ですよ。ラッセル・クロウあたりが口にしたら、決め科白になりそうだけど。まぁ、現実的ではないね。まるちょうならどうするか? 私は根が正直なので、まさに真実を言います。嘘をつくと目が泳ぐ癖があるので(笑)。したがって、お蝶夫人♪は真実を知っています。もちろん、ここには記さないけど。

さて、この「何人と寝たか?」という問題。ちなみに「相場」ってあるんだろうか?(笑) これくらいが「品格を感じる」と思われるような相場。おそらくその「相場」は、男性と女性では違うような気がするのね。よく「ほどよく遊んでる男性のほうがもてる」とか言うよね。その一方で「遊んでる女性は、ケバくなって清純さがなくなる」とも言う。ということは、男性の「寝た数」相場は、女性のよりも多いんだろうな。例えば、童貞は処女ほど価値がないという。童貞は恥という見方がある一方で、処女崇拝という観点があるのも事実。こうした心理的傾向を端的に表した言葉が「 男は最初の男になりたがり、女は最後の女になりたがる」。現実的には、この至言のようには事は進まないのが普通だけど。まるちょうなんかは、処女崇拝という思想は理解できない。ま、そのへんの嗜好は個人差があるんだろう。

ところで「何人と寝たか?」と訊く心理って、相手のことを真剣に愛し始めた証拠と言えるかもしれない。質問者の女性も、その10歳年上の男性をかなり気に入っているのだろう。要するに、相手の過去に嫉妬しているのだ。深層心理で「相手の過去を独占できない自分へのもどかしさ」があると、まるちょうは読みます。そういう意味で、村上さんの「十分なだけ。こうして君に会えたから、もう十分なんだ」という回答例は、模範的なんだろうな。実際的じゃないけど。

「今まで何人と寝た?」と訊かれて本当のことを言う人は、意外と少ないはずだ。まるちょうはそう睨む。こうした時の嘘はいわゆる「嘘も方便」というやつであって、全く罪にはならない。大好きな相手との距離感をきっちりと見定めて、その人数を言おう。男性は恥にならない程度に多めに、女性は不埒に思われない程度に少なめに(笑)。質問者の彼のように、黙るのもひとつかも。だって、究極どうでもいいことだもんね。現在の二人の幸せがあれば、それでええやん。「過去に寝た数」なんて、ほんま取るに足らないことです。

結婚までの「自由恋愛」について考える。特に若い頃は「適当な相手と深くならずに寝る」という経験は、あってもよいと思うのね。もちろん、適切な避妊をした上ですよ! もしそうした準備がちゃんとできておれば、いわゆる割り切った遊びはあってよい。セックスという「即物的でありながら、つかみ所のないもの」を、婚前にある程度理解することは必要だと思う。セックスに対する自分の立ち位置を確認できれば、理想的だと思う。多くの人が「自分の性的嗜好をあまり分からないまま」結婚しているように思う。それって、結構危険なことだと思うのね。自分を知ること。特に20代には大切なことだろう。若者よ、書を捨てよ、街へ出よう。

最後に総括。そもそもセックスという行為自体が「隠蔽されたもの」だから、「人数」なんてぼかせばええねん。本当に大好きな人には、上手に嘘ついて下さい。閻魔大王も怒りません、きっと。それで二人の関係がしっくり行くのならば。

以上、村上さんのQ&Aのコーナーでした。