近況(1)

近況をいつつほど・・と思ったのですが、ひとつめの記事が長くなりすぎたので、とりあえずそれだけアップします。残りは、また後日ということで。

ひとつめ。先月16日に京丹後市に住む、後輩のI先生宅を訪問した。これはもう恒例となっていて、要するにカニをご馳走になるわけ。それで、お互いの近況など語り合う。当日の午前は京都市内の診療所で一般外来。予約している京都発の特急が14:24発なんだけど、なかなか外来が終わらない。いつもヒヤヒヤするけど、結局ちゃんと乗れているので「まぁ、大丈夫だろう」という根拠のない楽観主義で、今回もこの特急。

12時半頃に、ひとり至急採血の患者さんが出た。39度の熱発でFlu陰性。スクリーニングの尿検査でウロビリが4+だった。咽頭所見として、両側扁桃に白苔付着著明だったので、急性扁桃炎として抗生剤処方して帰ってもらおうかとも思ったけど、ウロビリ4+はやはりちゃんと診ないといかん。で、採血結果は中等度の肝障害。それに加えてCRP17台という著明高値。なんじゃこりゃ?と一瞬混乱したけど、よく考えたら伝染性単核球症やんか。頚部リンパ節も腫れてるし圧痛もある。しかし、炎症高値なので入院も視野に入れなければならない。30代の患者さんに入院を打診したところ「それは考えていない」との返答。


まさにこの時、13時半すぎ。ここで入院になっていたら、電車に遅れていた。伝染性単核球症となると、とりあえず対症療法しかないので解熱剤座薬など処方して帰ってもらう(ちなみに、この患者さんは後日再診にて治癒確認)。それからバタバタ支度して、診療所を出たのが13時50分頃。5分くらい余裕があったので、円町駅前のパン屋さんでパンを買い込む。そして14時10分円町発の電車に乗って、14時20分京都着→コインロッカーに入っている大きな荷物を取り出して、お茶など買って、なんとか24分の特急に間に合った。

この一連の行動は、ほんまドキドキした。特急に無事乗れた時は、ただもう「ふー」とため息。これ乗り遅れると、電車がないのだ。I先生宅に着くのが遅くなり、相当に迷惑をかけることになる。次回は、無理せずに日曜日に自宅から出発するように予定を組もうと思った。

さてI先生宅に着くと、ちょっとお茶してから温泉へ。この温泉が一般外来の疲れを身体の芯から癒してくれる。ひなびた温泉だけど、疲労回復のためには必要十分である。その後、I先生の運転で贔屓の料理屋さんへ一直線。本題のカニに突入である。昨年は、カニが多すぎたのか、最後のカニ雑炊が食べられなかった。あれは実に悔しかった。I先生にもなんか申し訳なかった。だから今回はコントロールしながら・・と思っていたのだが、いざたくさんのカニを目の前にすると、そうした自制心はあっさり吹っ飛んだ。もう、端からハグハグ状態である。まるちょうの一番好きな食べ方はしゃぶしゃぶ。あまりに乱暴に熱くなったカニの身を口に運ぶもんだから、左の口角をしたたかに火傷した。でも、それにも構わず喰い続ける。焼きガニ、カニ味噌、カニすき、それからサービスで美味しい寿司もいただいた。あの寿司美味かったなぁ。最後は念願のかカニ雑炊で〆。

I先生は相変わらず元気で、地域医療にしかと貢献しているなと感心した。まるちょう的に言うと、もっと胸を張ってもらいたいと思った。京丹後市の住民の健康を担っている。そうした自負をもっと持っていいんじゃないか。そんな風に感じた。というか、I先生が謙虚すぎるだけか。私は友人と呼べる人が実に少ない。I先生は、そんな数少ない友人のひとり。なんというか、波長が合うというか、一緒にいて疲れない。大学時代は、よく二人で馬鹿なこともしたもんだ。実際には私の方が三歳くらい上なんだけど、全然年齢差を感じない。彼がオトナであるとともに、私が子供なのだ(笑)。大学時代は、彼のことを「お兄さん」とよく呼んでいた。我ながら、面白い関係だったと思う。I先生との繋がりは、これからも大事にしたいと思う。そんなこんなで、カニを囲んでいろいろ語り合った。素晴らしい夜だった。

翌日は、三人のお子さんと奥様に挨拶。美味しい朝食とコーヒーをいただいた。三人のお子さんは、すくすくと育っている。今回は女の子二人は、ちょっと大人しかったな。子供は一年会わないと、見違えるくらい大きくなる。一番下のKくんは、昨年よりずっと男の子っぽくなっていた。みんな、健やかに成長しろよ。I先生は休日診療があるとかで、先にお別れの挨拶。その後9時すぎに、奥様に車で駅まで送ってもらった。最後に三人のお子さんの頭をなでて、お別れ。また11月に会おうね。以上、カニ旅行について記しました。

<私信>I先生、今年も美味しいカニと温かいおもてなしを、ありがとうございました。また11月にお世話になります。またよろしくお願いいたします。m(_ _)m