近況をいつつほど。
ひとつめ。3月の26日に、ある医師の資格の更新に必要な20単位をゲット。最後の研修会は、京都府医師会館。アクセスは、京都駅から205系統のバスなのだが、これがいつもぎゅうぎゅうの満員。降りる時は「降ります、降ります!」と叫びながら、人をかき分けて降りる。そこから歩いて5分くらい。会場は結構広めでよいのだが、講習内容がひどい。講師自体が「やる気ないない光線」を、おびただしく発している。受講者側も、半分くらいは寝ている感じ。よっぽど本でも読もうかと、不届きな考えも浮かんだけど、それはあまりに失礼と思い、思いとどまった。そんな感じで、予定2時間のところを1時間40分で終了してしまうお気楽さ。隣のずっと寝ていた老年医師は、終了が告げられると「ハッと」目を覚まして、一目散に会場を出て行った。なんと合理的な人よ。こうして、ありがたく研修2単位をゲット。5年間で20単位が更新の条件なのです。なにはともあれ、めでたしめでたし。
ふたつめ。3月の下旬から、ドストエフスキーの「罪と罰」を読み始めている。実はこの作品、読むのは三回目。最初は高校一年の夏休み。例の「夏休みの読書感想文」というやつ。読書なんて高尚な習慣のなかった私は、まさしく「ドストの青みどろ」の中へがんじがらめ。何とか読了したはいいが、何の感想も湧き出なくて、途方に暮れた記憶がある。二回目は28歳のとき。体調を崩して、一ヶ月の休職をした頃。あの時は結構楽しんで読むことができた。ドゥーニャとスヴィドリガイロフの人物像の「凄み」に、心が震えたのを覚えている。初回と二回目は米川正夫訳。今回は満を持して江川卓(たく)の訳で読む事にした。江川卓は「謎とき『罪と罰』」というマニアックな本も書いているロシア文学者。これ、26歳の時、とある図書館で見つけて「なんておもろい本や!」と驚愕したんだけど、ちゃんと読めていない。「罪と罰」という作品を、尋常でなく深く愛するからこそ書けた本だと思っている。だからこそ、今回は江川卓でいく。上、中、下の三巻。じっくり味わいたいです。
みっつめ。今月上旬はなんちゅーても自治会関連。まずは3月29日に自治会総会での09年度新役員紹介。こうした集会に出る事自体、あまりないのに「自治会長」である。フリーで働くようになって12年。この間「組織」というものを意識的に避けて生きてきたような所がある。もともと人前で話すのは苦手。上がり症なのだ。その欠陥が、この12年で磨きがかかった。1月の新年会でも、上がってしまって全然駄目。今回は「慣れない仕事ですが、頑張りますのでよろしくお願いします」の一言のみだけど、相当に緊張した。全く余裕なし。こんな人間が会長やっていいのか? お蝶夫人♪の助けのもと、なんとかこの高いハードルを越えて行きたいと思っています。ああ、辛い。
よっつめ。ギター熱がやや冷めて、将棋にエネルギーが移ろうとしている。体調的にネット将棋、いけそうなんだよね。ネット将棋中止を断腸の思いで決断したのが、昨年の一月。あの時は、ネット将棋の最中に「思考上のエアポケット」のようなものができちゃって、これは駄目だと思った。思考の粘りが無くなるのね。体調の回復した現在なら、行けそうな気がするのだ。再開するにあたり、戦法をがらりと変えようと思案中。やや奇をてらった石田流や立石流を使おうと考えている。現在、その定跡の勉強中。ざっと三ヶ月、あるいは半年くらい準備にかかるだろうか。というわけで、秋頃ネット将棋再デビュー予定です。ワクワク。
いつつめ。一昨日、自治会関連の仕事で、夜間パトロールに行ってきた。夜9時半頃に各自治会役員が10人くらい集まって、栗東駅の東地区を50分くらい歩いてまわる。駅前交番の警官も加わる。警官によると、痴漢や車上荒らしなどの犯罪が、結構あるそうだ。歩くルートはわりと長くて、帰る頃にはじんわり汗がにじんだ。こういうのが年に数回まわってくる。こうした地道な活動が、地域の治安の維持に必要なんだろう。粛々と参加しようと思ったのでした。
以上、いつつ近況を記しました。