その老人のまわりには、いろいろ手当の指示をする女子高生たちと、若いサラリーマン風の男性がいた。我らが頼りのお蝶夫人♪は、すかさずそのモールの中へ突進。彼女には躊躇というものがない。本当に情けないけど、私はそこまでの勢いが無かった。急病人の情勢を遠巻きにして見守っていた。しばらくして、初期対応という大役を果たした女子高生たちが去り、若い男性とお蝶夫人♪が残る。あと、老人の奥様と思われる方もいた。その時点で、その老人の意識はクリアで、特に四肢の脱力などなく、顔色も良好。私はあくまでも急変時に備えて待機。
かなり遅い対応で、救急隊が到着。老人は独歩可能。近くの医院で診察を受けるとのことだった。そうして救急隊に老人を渡して、その場は解散。あとでお蝶夫人♪に聞いたところでは、若い男性は元医学生だったが、医師免許はなく、現在は別な職業に就いているということだった。てっきりその所作から、若手医師なんだろうと思い込んでいた。
ここで反省。この事件後「なんて自分は機動力がないんだろう」とひとしきり自己嫌悪に陥った。なんか「人命のためにしゃにむに突進する力」が根本的に欠けている気がする。そこへ行くと、お蝶夫人♪は「救急医療における適性」という意味で、素晴らしい資質を持っているように思う。もちろん、例の元医学生の男性も。私は、自分のこうした愚鈍なところを改めたい。今度こうした場面に遭遇したら、素早く対応できるように・・なるだろうか? 分からないけど、努力はしたいと思う。ほんま、今回は事なきを得てよかったけど、本当に人命に関わる場面があるとすれば、医師としての私は紛れもなく必要な社会資源なのだから。
横浜に着いたら、ダイゴの買い物に付き合う。私は一日目と同様に途中で戦線離脱。どこまでも情けない私。一足先にホテルへ。お蝶夫人♪は、ダイゴとの買い物に付き合った後、そごうで各種の土産など買いに歩いたようだ。頼れる妻よ、俺を見捨てないでくれ。少しは見習わないと(汗)。私は少し寝て、風呂に入りさっぱり。夕方に独りで外出して駅前の喫茶店で日記を書く。18時にそごうで待ち合わせて、10階の「山頭火」というラーメン屋さんに入る。旭川が本店らしい。なかなか美味しかった。その後、そごうより海沿いにある「横浜ベイクォーター」へ。全体が船の形になっていて、お洒落な感じ。お蝶夫人♪は、その中の栗原はるみさんのお店がお目当て。中で食事もできるようになっている。いくつか小物を買っていたようだ。そして、パン屋さんで翌朝のパンを買っておく。お蝶夫人♪はもう少しいろいろぶらつきたかったようだが、男二人はそそくさと退散。付き合いが悪いのである、すまん。ホテルに帰り、テレビなど見る。あとは私だけ早めに入眠。
10/13(月)
6時半頃起床。また独りで外出。iPod聴きながら、横浜駅西口周辺をうろつく。ある程度歩いたところで、24時間営業のファミレス「Jonathan’s」があったので入り、ドリンクバーを注文して前日の出来事を書き留める。「Jonathan’s」って、確か例の「ナイチンゲールの沈黙」に出てきたやつだ。関東には多いのかな?
その後ホテルに戻り、朝食を食べてテレビなど見て三人でゆっくりする。汚れた衣類とか急がない土産物などは、お蝶夫人♪が宅急便で自宅へ届ける手続き済み。こうしたことは、彼女はいつも極めて手際よくやり遂げる。頼れる嫁さんがいてくれて、ありがたいと思う。いや、ほんとに。11時過ぎののぞみで帰路につく。特に問題なく、14時頃帰宅。
今回の旅の総括。とにかく、ラスカルさんとお父様、ミミが元気でよかった。お蝶夫人♪も、ちょっぴり息が抜けたようだし、ダイゴもたんまり買い物できてにんまり(笑)。天候にも恵まれて、よい旅だったと思う。最後まで読んでいただいたあなたに、御礼申し上げます。
無事に病院に運ばれたとのこと、ほっと一安心♪
まるちょうさん
お蝶夫人さんを見習わなあかんで~(笑)
ほんま、ホッとしました。
お蝶夫人♪の突進力は、素晴らしいです。
見習わなければ。マジで。