暴力について

「村上さんのQ&A」のコーナー!今回も「そうだ、村上さんに聞いてみよう」から、質疑応答を抜粋して考察してみる。

<質問>30歳の女性です。先日、生まれて初めて男性に殴られてしまいました。今まで男性に手をあげられたことが無いので、本当にびっくりしてしまいました。彼の二度としないという言葉を信じましたが結果は駄目でした。一度暴力をふるった人は繰り返すものなのでしょうか。いくら頭にきても踏みとどまる人との境界線ってあるのでしょうか。私の方もたくさん非があるのであまり偉そうなことは言えないのですが・・


<村上さんの回答>たとえどんな事情があっても、男性が女性に暴力を振るうことは正しくないことです。頭にきても、じっとこらえるのが男だと僕は思います。暴力が二度、三度と続く場合は「これはこれからもずっと続く」と考えた方がいいでしょう。感情を抑えることができないということですから。「非がある」のと「暴力をふるう」のとはまったく別の問題です。暴力は何も解決しません。長期的にみれば、それは問題の根っこをより深いものにするだけです。

<まるちょうの考察>暴力を常習的にふるう男というのは、ある意味で病んでいるんだと思う。子供のときに親から虐待された結果として、大人になってそういう「病気」が出てくるというのはよく聞く話だ。親に暴力を振るわれた過去が、深層心理で相手に暴力を振るうことを自分自身に許してしまう。しかも、愛すべき対象に。そういう病んだ感情ってあるのかもしれない。

まるちょう的にいうと、男性の女性に対する暴力は、一種の「甘え」である。それもとても幼児的な甘えだろう。身近な存在に暴力をふるうことにより、自分の優越を確認して安堵するのだ。根底には自分のアイデンティティの不確かさがあると思う。確固たる自信を持った人は暴力なんてふるわないからね。「女は男の所有物ではない」・・これ分かっているなら、暴力なんてふるえないはず。そうですよね?

暴力性そのものが悪い訳ではない。男たるもの、もっと別なところで暴力をふるうべきだろう。横にいる女で安易に済ますのではなく、もっと遠くのもの、抽象的なものに対して暴力をふるうべきなんだろうと思う。まるちょうは、そういう意味ではまだまだ幼いです。身近な存在をもっと大切にしなければいけないと反省するのであった。

以上、村上さんのQ&Aのコーナーでした。