Two Of Us+Mother Nature’s Son

Beatlesを語るコーナー! まるちょうなりの切り口で、また語ってみたいと思います。今回は「Two Of Us」と「Mother Nature’s Son」を取り上げてみる。


まずは「Two Of Us

この曲、「Let It Be」というアルバムの「つかみ」を担う曲である。私が小学生の頃、ちょっとした好奇心から、よく兄のレコードをこっそり盗み聴きしていた。四人の髪の毛と髭ぼうぼうの兄ちゃんたちのポートレイトが載っかっているジャケット。何気なく針を落としたレコードから鳴り響いたのが、この「Two Of Us」だった。歌詞の内容なんか解るわけもなかったけど、アコースティック・ギターとドラムがとても小気味良くて爽やかで、いっぺんに気に入った。「run away」という言葉が聞こえるように感じたので、てっきり恋人二人が逃避行するうたなのかな?なんて勝手に思い込んでいた。

今回、歌詞の内容をちゃんと調べてみたところ「逃避行」とは全然逆だと判明した。

We’re on our way home We’re on our way home

We’re goin’ home
「on our way」と「run away」を聞き違えていたわけ。ひどいヒアリング能力である。orz 要するに「家に帰る途中」なのだ。まるちょうはBeatlemaniaじゃないから、その辺の詳しい事情は分からないけど・・ 何となくジャケットの「人生に疲れたような」四人の顔を見ると「家に帰りたい」というフレーズも、むべなるかな、なんて思ったりする。まぁ、思うだけなんですが。ある本によると「僕たち二人」とはJohnとYokoのことだとしているけど、真偽のほどは定かでない。

まぁ、そんな細々としたことを抜きにして、まるちょうの愛する曲であることに変わりはない。ちょっと洒落たカヴァーを紹介しておく。Aimee MannとMichael Pennという二人のアーティストがJohnとPaulの代わりをしている。二人ともこの曲をこよなく愛しているな~、というのがよく分かる演奏だと思う。原曲に較べると、かなりソフィスティケートされていて聴きやすい。

次に「Mother Nature’s Son

まずイントロが好き。ちょっと間延びしたようなアコースティック・ギターにドラムが絡む。このこじんまりした優しい感じが、とてもお気に入り。Paulお得意の分野なんだろうね。歌詞は分からなくても、この優美で牧歌的な調子は、きっと人を和ませる。

Mother Nature’s Son→母なる自然の子
山の小川のせせらぎ、際限なくひろがる草原、風に揺れるヒナギク・・都会で息苦しく暮らす人々が聴いたら、涙ものの一品である。何を隠そう、まるちょうも元来は田舎人なので、この曲に愛着を覚えるのかもしれない。Paulの心の中にも、結構田舎の風景が宿っていたのかも。最後のPaulの独特で絶妙なハミングも、まるちょうのお気に入り。なんかヒナギクの揺れる草原で、小川のせせらぎを聴きながら、まどろんでいくような感覚である。

ひとつあっさり味のカヴァーを紹介しておく。Sheryl Crowによるもので、例の「Always On Your Side」に認められるような、複雑な歌い方はしていない。このうたの特性を考えてのものかもしれない。まるちょうはやっぱり、Paulのボーカルの方が好きだな~♪

以上、またBeatlesを自分なりに語ってみました。