ユーミン三題

好きな音楽について語るコーナー! 今回はちょっと女の子っぽく、ユーミンについて語りたい。まるちょうが心から愛するのは、やっぱり初期の荒井由美時代である。学生時代に聞き始めて、今だにiPodの中に数曲入っている。

なんでユーミンを聴くんだろう? 最近思うんだけど、自分の女性的な部分が刺激されるからじゃないかな? 男性でも「100%男」の人はいないはず。どこかに女性的な部分が眠っているはずです。まるちょうの場合は、ユーミンを聴くと、その部分が大いに刺激されるように思う。同時代的にいうと、aikoの音楽もそう。俺ってオジサンのはずだけど、これがかなり心地よかったりする。おそらく、こういった「自分の中に眠る異性」というのは、排除すべきでないと思うんだよね。そんな観点から、次の三曲をピックアップする。

まず「グッド・ラック・アンド・グッド・バイ」



これを学生時代に聴いたとき、ある意味「ありえね~!」って思った。要するに、別れたカップルが街で偶然再会したけど、もう既にどちらも新しい恋人がいるので「頑張ってね、サヨナラ」と爽やかに別れるというもの。当時、私は失恋の痛手に懊悩していた頃だったので「そんなに簡単に次の恋人が現れるわけねーだろ!(▼▼メ)」てな調子で、心の中で毒づいていた。まぁ、自分としてはあり得ない曲だったけど、それだけに啓蒙される部分も大いにあったと思う。「こんな軽やかな恋ができたならなぁ」・・まぁ、それは儚い夢だったけどね。最後のシーンがとても爽やかで完成度が高いと思う。バスの曇りガラスに大きく「Good luck & Good bye」と書くなんざ、もう洒落すぎだ。参りました、荒井さん。

次に「あの日にかえりたい」



これを30歳前後の時にカラオケで低い声で歌って「キモいよ」と言われたことがある(笑)。まぁ、その頃もちゃんとした彼女はいなくて、迷走していたのだ。その暗い心情を代弁してくれる歌だったなぁ。

泣きながらちぎった写真を 手のひらにつなげてみるの

悩みなき昨日の微笑み わけもなく憎らしいのよ

このフレーズ、真に迫ってるよねぇ。ひとことで言えば「女の怨念」だ。でも、男にもこういった心情というのはあると思うよ。実際に泣きながら写真をちぎるわけじゃないけど、恋が破れたら、そのようなイヤな自分を発見してしまう。まぁ、そうして人間が成長していくんだけどね。そうそう、断っておくけど現在のまるちょうは、間違っても「あの日にかえりたい」というような感傷的な気持ちはないです。「青春」は忘れたくないけどね。

最後に「雨の街を」



なんだかんだ言って、これがまるちょうベスト。我ながら結構渋いな(笑)。この曲を聴くと、とても不安定な気持ちになる。結局これも、自分の青春時代を想起させる曲なんだろうね。この曲の印象をひとことで言うと「ひとりぼっち」だ。

誰か優しくわたしの肩を抱いてくれたら

どこまでも遠いところへ歩いて行けそう

このフレーズ、じーんと来ます。学生時代の孤独な心にしみわたったなぁ。切に誰かを求めているのに、結局具体性が全然なくて、一人もがいていた。そういった出口のない懊悩に、寂しく打ち震えていた。そんな当時の私を、この曲はよく代弁している。これを聴くと、無意識のうちにそれを思い出すんだろうな。ちょっと暗くてごめんなさい(苦笑)。

結局Blogを書いてみると、ユーミンは私の青春と深く結びついていたことを再確認した。やっぱりこれだけの存在感のある曲は他の人には書けないだろうね。さすがです。以上、初期のユーミンについて語ってみました。