代々木忠(1)

この人を語るコーナー!二回に分けて「代々木忠」を語ります。知る人ぞ知るAV監督の巨匠です。深遠な哲学をもって、エロを極限まで追求する。私は、この人を敬愛してやまない。今回はその作品紹介を、そして次回はその哲学について語りたい。もちろん、内容的には18禁ですよ!

最近の彼の代表作は「女が淫らになるテープ」のシリーズである。テープを聴いて、女が淫らになる。これ信じますか?私も初めは半信半疑だった。しかし、実際の映像を沢山見た印象では、確かにこの不思議なテープは実在すると感じた。一切やらせはない。断言します。


何故淫らになるのか?それは、その人を囲っている心の殻が完全に取り払われ、抑圧されている本能がむき出しになるから。性的な部分で欲求不満のある女性は、そのドロドロした性欲で頭の中がいっぱいになるのだ。その「ドロドロ」が女性の表情に現れて、やがてそれ一色になる様を、代々木忠のカメラが刻々と捉えていく。

私が一押しなのは、このシリーズの三作目。35歳、結婚12年目の専業主婦。かなりの美形で清楚で上品な感じ。まずは代々木監督によるインタビュー。浮気はしたことがない。結婚前から、セックスだけの関係というのは経験したとこがない。セックスは嫌いではないが、自分で好きなのかどうかは、分からない。今回はお金が必要で、アダルトビデオに応募した。夫とのセックスは、最近あまりしていない。夫の寝ている横で、たまにオナニーすることがある。そんな三十路女性。

見せ場は、テープを聴き終わってから。テープを聴いて、いやらしく乱れた自分の姿を、ビデオのモニターで、その女性に見せる。初めは恥じらっている女性。そこへ、男優の日比やん(日比野達郎)と銀ちゃん(佐川銀次)が現れる。女性の両隣にどっかと座って、そのモニターに映し出される、いやらしい姿態を一緒に観察する。そのうち、呼吸が荒くなり、ズボンを脱ぎ始める男優たち。やるせない息を、その女性の耳に吹きかける日比やん。女性は、相変わらず恥ずかしがっているが、日比やんに硬直したペニスを太股に押しつけられて、表情が変わり始める。両側から「足を開いて」と、ハァハァせがまれて、ついにこらえきれず、足がおもむろに開いていく。ショーツには既に、大きないやらしいシミが。もうお尻の方まで垂れている。女性はもはや快楽の虜で、「いや、いや」と言いながらも、腰がまるで他の生き物のように、いやらしくひくひく動く。

ここまで書いて、汗がでてきた。ひゅう。私の思うに、この女性は金が目的ではないだろう。身もとろけるような快楽を求めてきたに違いない。そうでなければ、ああは乱れないと思う。これ以後の詳しいことは、実際にDVDを買ってご覧下さい(笑)。

しかしなんだ、代々木監督の「エロ」を最大限に引き出す手腕は、凄いの一言です。次回はちょっと堅く、その哲学に迫ります。