05衆院選

なんか、疲労困憊。しかし、これだけは書きたい。時事問題を語るコーナー!今回のお題は「05衆院選」。

今回の選挙の焦点は、言うまでもなく「郵政民営化の是非」です。直観的には、民営化が正しそうなんだけど、いろんな報道がされていて、なんか頭がごちゃごちゃ。選挙権を有する一市民として、これでは恥ずかしいと思った。

そこで「決戦・郵政民営化」(猪瀬直樹著)を読んでみた。猪瀬さんが書いているので、私の直観を理屈で補ってくれると思ったのだ。そこで分かったこと。このテーマで一番重要なのは「木を見て森を見ず」ではいけないということ。ここで言う「森」とは、国家財政のことです。もう、かなり危機的な状況にある。


医者として例えて言うなら、今の日本は生活習慣病がかなり進行した状態。現在、特に目に見える症状はないけど、放っておけば、数十年後に心筋梗塞や脳卒中で命の危険にさらされる。だから、明らかな症状のないうちに、血圧や血糖をコントロールしてやらないといけない。そのためには、禁煙や食事制限、運動etc、嫌だけどやらねばならない事に目を向ける必要が出てくる。

はっきり言って、民営化して目に見えて生活が良くなるわけではないです。しかし、民営化に取り組まなくては日本の将来が危ないのです。そういう危機感を持てるかどうか。

具体的には、2007年から郵政公社を郵便事業、郵便貯金、郵便保険(簡保)、窓口ネットワークの四つに分割して民営化する。約350兆円とも言われる膨大なカネを集める郵貯や保険を民営化して、カネの流れをマーケットの監視の目に曝すことが一番の狙い。これまでは、それらの膨大なカネが「財政投融資」という名目で、いろんな特殊法人に垂れ流しにされ、様々に無駄遣いが行われてきた。本当に国のことを考えない役人や政治家が多すぎて、こういった事態になる。志が低い人が多すぎる。

まるちょうはズバリ、郵政民営化賛成です。小泉さん、まるで明治維新の時の坂本龍馬みたいだね。あの人も「変人」呼ばわりされていたらしいから、やっぱり似ているのかな?しかし、時代の流れを変えるには、そういった「変人」が時として必要なんだと思う。戦後60年経過して、まさに今、時代の変わり目なのです。

恒例の選挙予想。自民党は優位に票を集め、単独過半数に迫るだろう。公明は堅く維持にて、自公で過半数は余裕で達成。民主党は大敗→岡田党首交代へ。郵政事業の労働組合と民主党は強いつながりがあるんだね。岡田さん、内心では民営化賛成と言いたかっただろう。社民、共産はじりじり後退。新党日本と国民新党は惨敗。

したいことばかりでなく、すべき事にも目を向けよう。今はそういう時機だと思う。11日の開票速報が楽しみだ!(^^)