多忙と疲労にて、更新できませんでした。すんません。m(_ _)m
新コーナー!「このCDを聴いて」です。お気に入りのCDについて、思うまま語りたいと思います。第一回は「Impressions」(竹内まりや作)を取り上げる。
私は、基本的にポップスのCDはレンタルで済ますし、買っても結局大切にしないことが多い。そんな中このCDは、1994年頃に買って、その後三度の引っ越しをくぐり抜けて、マイコレクションに残ってきた。個人的には類い希なCDなのである。
さて、竹内まりや。輝いてます。竹内まりやの作品には、常に山下達郎の知性が生きていると思う。光が竹内まりやとすれば、影が山下達郎というか。表裏一体なわけです。そういう夫婦仲の良さとか、母とか、妻とか、女とか、全てが背伸びせず、等身大で表現される。つまり「変な力み」が無い。そのへんの独特の自然さが、彼女の特長なんだろうと思う。要するに、本格派なんです。
さて、三曲ピックアップしてみる。まず「けんかをやめて」。10年前は、この曲を聴く度にムカついていた。要するに、成熟していない女の子が、自分が誰を好きなのかも自覚せずに、気まぐれに恋をして、男性同士がけんかになる。それで、慌てふためいている図である(笑)。この歌詞を発見した時、眼の中にメラメラと炎が宿ったのは、言うまでもない(笑)。でも、今はきちんと冷静に聴けますよ。ティーン・エイジ・ソングとしては、こういうのも、ありなんだろうな。おそらく、竹内まりやとしては、自嘲の意味も込められていたかもしれない。「あんな愚かな時期もあったね」と。
次に「Forever Friends」。女同士の友情を語った歌です。「彼よりずっと心許している」「彼よりうんと弱味つかまれてる」・・そんなもんなんか。10年前、恋愛というものからあまりにも遠かった私には、とても啓蒙される言葉だった。「張り合う気持ちもちょっぴりは 大切にしたいねと ウインクでさよならしたあと 別々の道を歩く」・・このフレーズ好きです。女に限らず、友達とはこうありたいものだと思う。曲の最後に、ビートルズの「With A Little Help From My Friends」がさりげなく挿入されているのが、山下達郎お気に入りのアレンジで、とても効果的♪
最後に「元気を出して」。これが、何を隠そう私の中の竹内まりやベストです。10年前、自分の行き先が見えず、もがいていた時に、よくこの歌を聴いて大いに慰められていた。歌の内容としては、要するに失恋した女の子への応援ソングです。しかし、あの頃の私は、もっと普遍的なメッセージを感じ取っていた。決して女の子専用ではなく、もっともっとスケールの大きい歌だと思うのです。「人生はあなたが思うほど悪くない 早く元気出して あの笑顔を見せて」・・カラオケで歌うと、このフレーズだけ声が震えていた(遠い目)。最後のラララ・コーラス(ソプラノは薬師丸ひろ子)がとてもいい感じで、「よし、いっちょ元気だそうかな?」という気持ちにさせてくれる。
いつもiPodは曲順をシャッフルにしているのだが、竹内まりやの歌が始まると、いつも優しい心持ちになる。そういう気持ちにさせてくれるアーティストって、なかなかいないよ。これからも、夫婦仲良く、よい作品を生み出して欲しいと思います(^^)。