僕の奥さんが直面している「苦難」について書きます(1)

僕は元来が「唐変木な男おいどん」であり、鈍感で気の利かない野郎です。そしてこれは学生時代のころから変わりませんが、どこか「自分のことで精一杯」な心持ちがあるのです。ぜんぜん悪気はないけど、配偶者の苦労とか傷とか、「気づいて欲しい」と彼女が思う事柄について、変に温度差があったりする。繰り返しになるけど、「自分のことで精一杯」なのだ。悪気はないけど「どこか他人事」な傾向がある。だから結婚生活においても、彼女は理不尽に孤独であり、夫婦としての一体感がない。この状況にはちゃんと名前がついており「カサンドラ症候群」という。つまり、僕はASDの傾向があり、奥さんは20年以上、その「理不尽」に悩まされてきた。

今回のBlogを書こうと思ったのは、奥さんが現在、直面している困難について、夫である自分があまりにも「理解していない」「どこか他人事」という態度があると、ちょっとだけ自認できたから。彼女の苦難は、ざっと35年間続いている。僕はそのすべてについて、理解することはできない。ただ、この五年間のできごと(義父との確執)について、自分なりに文章化できたら、ちょっとは「彼女の苦難の理解」に近づけるんじゃないか。僕は「広く浅くコミットする」のは苦手だけど「ひとつのことに深くコミットする」のは、わりと得意です。彼女の苦難を回避するのではなく、文章化することで、深くコミットできたらいいと思う。まず、この五年間の出来事を書き出しておきます。

2019年2月 義母が死去(わりと急な経過だった)
2019年2月末〜8月末 義父が精神科入院(ひどいうつ状態となる→回復)
2019年11月 義父が心不全、腎不全となり、入院。ペースメーカー埋め込み
2021年3月 義父が重症の肺炎(コロナ?)→奇跡的に回復、退院
《2023年7月 奥さんが喘息+気管支炎で救急外来受診→8月に四日間入院》
2023年7月-9月 義父の妄想と思考停止(うつ?)、精神科入院
2024年5月 義父が自宅で転倒→起き上がれず(錐体外路症状?) →6月まで入院
2024年6月末〜 義父が老健に入所(すぐに自宅で独り暮らしは無理と判断。酷暑もあり)
2024年9月20日 老健退所→自宅で独り暮らし再開

義父はもともと警官だった。いわゆる「昭和」な人。男尊女卑的なところあり。いわゆる「支配欲」も強かったかもしれない。それに対して、彼女の基本的な生き方としては、何事もいちず。その突進力は、すごいと思っている。その正義感、自己犠牲を厭わぬ行動力については、僕はいつでもリスペクトしている。でも義父は、そうした「女性が能力を以て、社会で活躍する」ということを素直に喜べない。彼女の生き方に対して、冷たい態度をとることもあった。彼女の「熱量」に対して、冷や水をかけることもしばしば。それはもしかしたら、「できる女性への警戒心、対抗心」だったのかもしれない。古い人なのである。そうした「父と娘の確執」が底流にある。(つづく)