近況・・「インフルはまだこちらに来ていない」・・むむむ?

11月4日(水)の勤務をお休みさせていただきました。関係各位様、ご迷惑をおかけし、申し訳ありません。水曜日の一般外来は休み明けで、混雑すると思われます。代診の先生、2診のY先生、本当に申し訳ないです。でも総合的な見地から、水曜は行くべきではないと判断しました。とりあえず、今回の顛末を文章としてアウトプットしておきます。



10月27日 インフルワクチン接種

10月29日ごろから関節痛、筋肉痛などあり 次第に増悪

この症状はなんだろう? 副反応にしてはしつこいな~

10月31日 午前 一般外来 13時半に終了

夕食後、37.5度の発熱あり だるさあり、3時間寝る

しかし 37.5度 その後 37.7度


11月1日 午前中は散歩 いくつかタスクこなす

倦怠感強し、ジムには行けず 午後はずっと寝る

体温は上昇 最高38.5度まで これはいよいよまずいと・・

すでに「風邪」ではないと、体感的に思っていた >倦怠感 頭痛

3日が休みなので、2日中にいろいろ判断しなければならない

とりあえず、妻と2日にK病院へ行くことに決定

そこでは、コロナの対応もやってくれるので

この時点での予測は、インフル? 典型的ではないが

呼吸器症状はまったくなし 熱と痛み、倦怠感 ゆえ

コロナの可能性は低いと思っていた

T診療所の事務長さんとK診療所の検査課長さんにメールしておく

2日の朝イチに伝われば本望 だめでも昼頃には目を通されるはず

置き薬を調べてみると、1月に処方されたタミフルが7錠みつかった

父がインフルで、予防用に処方してもらったやつの残り

11月2日

電話を入れてから、K病院へ向かう。車を運転するのは妻。発熱外来は、ガラガラだった。ここでの診察Drはいい感じの先生だった。私が医師であることを告げると、何を想定しているか質問された。典型的ではないが、インフル。そして頻尿があったので、尿路感染を除外したいと。結局、新型コロナ抗原検査に尿検査を追加してくれた。待つこと40分。コロナ抗原検査は陰性、尿もNP。一般外来へ回るように指示される。しばらく待って、診察室の中へ。60代くらいの男性医師。ひととおり身体診察したあと、症状をながめて「風邪でいいと思いますけどね」と述べられた。ええ? 「インフルの可能性はいかがですか?」

インフルはまだこちらに来ていないですよ。

コロナでみな手洗いマスクするから、流行しないしね。

インフルはコロナよりもターンオーバーが速いからね。


私は相手のことばをついうっかり「傾聴」してしまう人間である。このときも「はあはあ」と訳も分からず肯いていた。それにしても「インフルは来ていない」というパワーワード! 例の「神は死んだ」くらいの威圧感。独断的であるがゆえに、相手に有無を言わせない手法。

結局のところ、朝の体温は36.6度だったし、インフルテストしたとしても、陰性にでた可能性は高いと思う。そうすると「風邪」という判断にお墨付きがくる。このへんが、今冬の発熱診療の難しさだと思う。39度とからならテストしてインフル陽性になるかもしれないが、38度半ばくらいは、風邪かインフルか判断しかねる。それを、件の男性医師は、パワーワードで丸め込んだのだ。あの先生、今シーズンずっとあの調子で乗り切るつもりだろうか?

結局、カロナール(200)10錠と葛根湯をもらって帰宅となる。私の中では、すでにインフルとの診断を固めていたので、帰宅後すぐに手持ちのタミフルを内服。その後、7錠すべて内服して現在にいたる。T診療所とK診療所の関係者各位には、ご迷惑をおかけし、申し訳ありませんでした。とりあえず、明日からできる限りのことをしたいと思っています(本日午前、無熱でした)。水曜の外来は地獄だっただろうなぁ。すみません。

最後に、今回のケースは、今冬の発熱診療の難しさ、問題点を象徴していると思う。スペースもマンパワーも十分にあるはずのK病院でさえ、こんな感じなのだ。T診療所で38度程度の患者さんが受診した場合、どうさばいていくのか。まさか、パワーワード? それはないよね? f(^^;)