近況・・お義父さんと動画で音楽を楽しむひととき

お義父さんは音楽を聴くのが好きである。オーディオルームがあって、ジャズやクラシックを楽しまれる。JBLやW&Bとか、すごいスピーカーが置いてある。昔はこうした高い買い物をして、今は亡きお義母さんに怒られたそうだ。2月11日のお義母さんの命日に、このオーディオルームでお義父さんと一緒に「第九」を視聴した。

そのとき感じたのは、せっかくこんないいオーディオセットがあるのだから、もうちょっとうまく活用できないか?ということ。CDはたくさんあるけど、今やネットで動画を観ながら音楽を楽しむ時代である。幸いなことに、テレビは最新版なので、ミラーリングでYouTubeの音楽を流せないか?と閃いたわけ。

僕はスマホ(タブレット)のミラーリングについて、ほとんど知識はなかった。大雑把にいうと、例のクロームキャストがあればいいんじゃない?という程度。でも、Webで軽く調べてみると、どうもWi-Fi環境がないとダメらしい。義父宅には、インターネット環境はない。Wi-Fiはもちろん、LANもない。ここでいきなり行き詰まってしまった。

そんなわけで、この件はしばらく放置されていた。一度、ヨドバシとか店舗に行って詳細を訊いてみるか。ヨドバシ地下一階で、いろいろ物色してみる。どうもクロームキャスト的なものより、もっとシンプルなアダプター的なもので、なんとかなるのかな?みたいな印象を得た。値段は3000円くらいだったか。レジに持っていくと、店員さんがしっかり釘を刺してきた。いわく「このデバイスで著作権のからんだ動画などのミラーリングはできません。予めご了承ください」と。ええ?YouTubeもダメなの?「ダメです」ずばりと言われた。YouTubeの動画に著作権があるのかどうか? でも、ダメなんだそう。

これで一から出直しとなる。自分で言うのもなんだが、僕は粘り強い。そして、こうした新しい技術へのチャレンジは好きな方です。Amazonのクロームキャスト的なデバイスで「Wi-Fi環境を必要としないやつ」が紹介されていた。デバイス自体からWi-Fiを発生するらしい。中国製であり、眉唾そうでもあったが、それに賭けてみようと思った。その前に。ヨドバシの店員さんの忠告についても、僕は懐疑的だった。アダプター的なもので、ちゃんとミラーリングできたという報告は、ネットで散見されていたから。

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だから、まずはアダプターをAmazonで買ってみた。廉価版で2000円也。ポイントがあったので、実質0円。ダメもとじゃ。で、試してみたら、やっぱりダメやった(ToT)。ヨドバシの店員さん、ごめん。で、例の「Wi-Fiを必要としないやつ」をAmazonから取り寄せた。「EZCast」という製品である。おそらく中国製と思われるこの製品。でも僕はわりとワクワクしていた。夜の細切れの時間で、試行錯誤しながらやる。取説は大雑把でぜんぶ英語。ほとんど「動物的嗅覚」で掘り進むという感じ。

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三日目くらいに、ようやくTV画面にミラーリングできた! iPadよりもiPhoneの方が、ミラーリングしやすいということも判明。もちろんWi-Fiは必要なし。中国製、やるやん。それから数日後に、お義父さん宅へ遊びに行く。簡単にミラーリングは完了。YouTubeのお気に入りの音楽動画を流したが、やや「押し売り」的になっちゃったか? でも、モーツァルトのピアノ協奏曲21番(Yeol Eum Sonという女子若手ピアニスト)をお義父さんと一緒に視聴できたのは大満足。酒場のちょっと小粋な「枯葉」とか。いろいろ観た。お義父さんは、さすがに若干疲れたようだ。(下に載っけておきます)




今回は、僕が一人でやや舞い上がってしまった感はある。でも、お義父さんだって一人暮らしだし、たまに婿が動画をひっさげてやってくるのも、それほど悪い気はしないだろう。また「これいいなー」という動画が集まったら、お邪魔する予定である。忘れたころに、参ります、お義父さん(笑)。