美人画(モノクロ)を描いてみた

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<画材>ステッドラー鉛筆(aquarell) 4B、6B、8B カリスマカラー(黒)


年明けから取り組んでいた絵が、ある程度まで完成したので、Webにアップいたします。下絵はわりといい感じだったのですが、その後、いろいろ悪戦苦闘。安い中国製の鉛筆セットを取り寄せて描いていたが、なんかもう一つしっくりこない。やっぱ、ステッドラーなのか。4Bしか持っていなかったので、急遽、6Bと8Bを取り寄せ。しかも「製図用」じゃなくて「aquarell」という水溶性の鉛筆が使いやすいことを確認。絵を描くには、圧倒的にこちら。紙への定着はイマイチだけど、あいまいな線や影を描きたいときなどは、重宝します。


オリジナルのモデルさんは、着衣だしイヤリングもしている。でもなんか、描いていて「服とかイヤリングとか、もうええやん~( ;´Д`)」となっちまった。要するに、面倒くさかったのです。というわけで、モデルさんには、すっぱりと脱いでいただきました。でも・・ 脱がしたら脱がしたで、これがムズい! 肩とか腕の位置関係とか、「雰囲気」を出すのに苦労しました。この辺は、模写にはないイマジネーションだったか。

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描いていて、やはり鉛筆の黒には限界があることに気づく。そうすると「カリスマカラー」の登場である。やはり「しっかりとした深みのある黒」が描ける。でも、YouTubeで見たような「細密画」にはほど遠い。写真のようなリアルさを求めるのも一興だけど、僕はそうはしなくていいと思う。とりあえず、このモノクロの絵はここでいったん終い。夏頃に加筆するとは思うけど、今の段階ではこんなもんだろう。

五月から、色つきの美人画に取り組む予定です。次回の医家芸術展での「タイトル」は決まっています。ちょっと洒落たのを思いついたのですが、それは内緒です。あ、そうそう。なんで美人画にしたか? これ言ってなかったですね。医家芸術展で目立ちたかったからです。たくさんの人に振り向いてもらいたかった。前回の「蝋燭の前の少女」なんかは、わりと自信があったんです。でも、あまり展示場の現場で足を止めて、観ていただけなかった印象だった。だから、ちょっと今回は「エロさ」も武器に使っていこうと。こういうあざとい奴ですんません。

最後に大事なこと。僕の当面の課題は「オリジナリティ」です。模写の時代は終わりを告げ、いかに自分の底に眠っている「何か」を掘り起こしていくか。もともと中身が空虚な人間ゆえ、これは結構たいへんな作業です。今回の絵だって、ほぼほぼ模写に近いんだけど、でも少しでも「ガチの模写」からは離れたかった。「自分らしさ」とはなにか、試行錯誤、苦しみながら制作したいです。また五月から、頑張ります~( ̄▽ ̄;)