近況をみっつ

ひとつめ。一ヶ月前のこと。夜寝ていて、妙に尿意がわいてくる。その都度トイレにいくが、なんか排尿しにくい。そして痛い。その晩は、あまり眠れなかった。翌日の一般外来は、なんとかしのげた。寝不足の上に、途中できつい尿意がでたらどうしよう?と心配したが、なんとかなった。神様は俺を見捨てていない。その後も排尿異常はつづき・・ 三日後に泌尿器科を受診した。その頃には、お約束のガン恐怖症が俺を苦しめていた。そう、膀胱ガンと自分では思い込んでいたのだ。もうひとつブルーになる要素があって、膀胱鏡なのである。地獄に落ちてもいいから、この検査だけは受けたくない! 学生時代にポリクリで膀胱鏡をみて、卒倒しそうになったくらいだ。鉄の棒がチ○チ○の中に入っていく・・あり得んやろ! それを思うだけで、俺の貧弱なチ○チ○が軽く痙攣する。


暗い気持ちで、泌尿器科のドアをくぐる。もちろん、まずは尿検査。相変わらず出にくいし、痛い。一時間くらい待って、ようやく呼ばれた。N先生は俺の顔を見るなり「おい、これは前立腺炎やぞ!」と告げられた。いつもは温厚な先生なのだが、この時ばかりは目の色が違うというか、ちょっと格好良かった。急性疾患に立ち向かう医師の顔って、こんなんかな。エコーまでしていただき、急性前立腺炎と確定。この診断は、かえってホッとした。膀胱鏡を突っ込まれることもなく、悪性疾患でもなく。ホントなら高熱が出ていたはずとのこと。そういう意識もあまりなかった。抗菌剤でなんとか完治したのでした。ちゃんちゃん。

ふたつめ。今年度、自治会役員が当たっている。二月下旬に役を決める会議があり、お決まりのくじ引きで体育委員に決まってしまった。あっちゃー! もっと楽なやつがよかったわー! たくさんの引き継ぎ資料を渡されて「しゃーないな、やるだけやるか~」と気を取り直し。

四月上旬に体育部会があり、ここで会長と副会長を決めるとのこと。お蝶夫人♪の事前情報では、こういうのは根回しがあって、すでに大体決まっていると聞いていた。しかし、である。そうじゃないのよねん。たしかに、副会長ひとりと書記は立候補があった。しかし会長ともうひとりの副会長は、選出できない。会議は沈黙に包まれる。緊張した、よどんだ空気。やがて司会者が「じゃあ、仕方ないですね」とくじ引きを取り出す。ええ~、ここでもくじ引きかよ~ 会長にでもなった暁には、おれ医者どころじゃなくなるやんけ。くじはふくろにピンポン球が入っていて、数字が書いてある。①と②がでたらアウト。慎重にえらんで、⑥が出た! ふー、マジかよ。なんとか会長は逃れた。ガチのぎりぎりセーフ。

私は緊張がつづくと、お腹が張る傾向がある。そのときもパンパンになった。エリーテンのんでしのいだが、こうした「ちょっとした無理」を一年間続ける必要がある。もちろんピークは10月の運動会。やるしかないけど、自治会活動ってホントに要るんですかねぇ? やるからには楽しくやろうと思いますが。

みっつめ。C病院が11月1日に移転という大事業が待ち構えている。その関連で、うちのT診療所でも電子カルテが同日に変わるという、激動の一日となりそう。11月1日は金曜日で、私は予約外来+αという予定。今はF社の電カルなんだけど、Twitterなんかでは概ね不評みたいね。次の電カルはわりと「かゆいところに手が届く」やつらしい。不安も多いけど、むしろ可能性に期待。

16日の会議で、そうしたことを話し合っていた。しかしなんやね、私という人間は「話し言葉を聞き取るのが下手くそ」なんです。聴力は正常だけど、複数の人がしゃべったり、早口でしゃべられると分からなくなる。この日も風疹ワクチンのことで、Kさんが熱心にしゃべっていたけど、ほとんど頭に入ってこなかった。要するに頭の回転が遅いんだろうな。他の人が会話しているテンポについていけない。これはすべて、発達障害なんだと思っている。学生時代でも、授業で先生が話す言葉はあまり入ってこなかった。むしろ、板書のコピーを試験前に徹夜で勉強して、試験をパスしていた。いわゆる一夜漬けですな。耳からではなく、目からの情報が入りやすいようです。

話がそれた。だから、会議は苦手です。重要な情報をいただけるので、出席できるのはありがたいですが。みなさんのテンポについていけないのが悲しい。電カルは医師の重要なツールです。ホント期待しています。11月1日、うまく行きますように!