「”Ballet – L’etoile”(踊りの花形)/ドガ」を描いてみた

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<画材> カリスマカラー(48色)、ワトソン239g F8、ダーマトグラフ(白、橙)、プラスチック消しゴム「リサーレ」プレミアム、デッサン用ねり消しゴム、修正ペン

昨年11月(12月は作業なし)から取り組んできた、ドガの模写が完成したのでBlogにて公開とします。今回の作業は、ふたつ新しいことに挑戦している。ひとつは画材を変えたこと(クーピー → カリスマカラー)、もうひとつは絵のサイズを大きくしたこと(F3 → F8)。これらは僕にとっては「大変化」だったわけです。なので、あまり難しそうな絵は避けました。この絵は構図が単純で認知度も高く、こうした過渡期には適しているかな?と判断したわけです。

描いてみて思ったこと。構図が単純だからといって、技術的に簡単なわけがない。試行錯誤しながら、のろのろ開始しました。エトワール(花形)が難しいのはもちろんですが、この床の色調の複雑なこと! Webで何枚かこの絵を検索されると分かりますが、床の色は千々に乱れます。真相は、オルセー美術館にしかありません。だから僕は、その中の一番好きな色合いを選びました。


描いていて、ドガ先生はやはりすごいスキルの人だったんだな~(当たり前)と感じました。エトワールの上半身の光と影、下半身(というか右足一本)のバランス、なんとも言えない表情。ほぼほぼ神がかっています。模写していてため息でたもん。僕なんか、やはり何度か消しゴム使ってますもん。油絵でこういう空気を醸し出すのって、ホントにファーストタッチが神がかっているとしか言い様がない。やっぱ巨匠ってすごいわ~

ちょっと脇にそれますが、クーピーは「消せる色鉛筆」がウリ文句ですよね。僕はカリスマカラーになって、消せへんかったらどないしょ?と気を揉んでいたのですが、すべてはヨドバシで解決しました。あそこの文房具コーナーに、けっこう色々な消しゴムがあり、まずねり消しで試してみた。すると、これがよく消える! ねり消しはピンポイント消し用かな。もっとざーっと消したいときは「リサーレ」で決まりです。かなりいい感じで消えてくれます。ただし、消した部分の紙質は変わります。掘れちゃうからね。その辺の細かな具合を感じつつ、仕上げていきました。

この絵には、ちょっとした物語性が隠されています。華やかで健気なエトワールですが、その背後の黒服の男に着目しましょう。これは紛れもなくパトロン(愛人)であり、なんだか世界の裏表を見せられている気がします。単純な構図で素晴らしく描かれていますが、そこにひっそり呪文のように添えられた人間のカルマ。この「光と影」という構造により、本作はより深くなっていると思います。

今回はF8なので、自前のプリンターでスキャニングは無理です。iPhoneで撮影して、いいのをアップしました。原画はもちろんもっと大きいです。興味がある方は、九月の医家芸術展までお越しください。ただ、運動会の件(体育委員)があるので、流動的ですが・・f(^^;)