ロシアW杯 日本戦。自分なりに振り返り

えー、おいらは普段、Jリーグなんて観てないし、日本代表の試合さえ、それほど観ていない、いわば「にわか野郎」です。W杯直前でのハリル監督解任などのゴタゴタ。あー、これはもうあかん。てな感じで、初戦のコロンビア戦は無視していました。まあ、仕事で疲れていたので、どうせ無理だったのですが・・ 6月19日の夜。深夜2時頃にむっくり起きて、ネットニュースをみると日本が勝っとる。え?マジで? 大迫の決勝弾。ほう~、大迫っていう選手がFWなんや。それにまつわる「大迫 半端ない」の動画。おもろい。なんやねん、これ。だんだん「初戦を無視したこと」について、申し訳なく感じるようになってきた。西野監督と選手たち。世間の批判的あるいは冷笑的視線をものともせず、コロンビアという巨人に立ち向かった。これは紛れもない事実である。そして有無をいわさぬ結果を叩き出した。その6月19日の26時には、西野ジャパンをとりまく空気が一変していた。大きな流れ、うねりができていた。

これと似たような体験が、過去にありました。2011年の女子W杯。日本の予想外の進撃を、当時それほどメディアは大きく扱っていなかったと記憶している。僕は当時のなでしこと何の縁もゆかりもないのに「申し訳ない」と感じるようになっていた。←やや病気はいってるねf(^^;) 決勝の日本-アメリカは観れる状況だったので、最初から最後までしっかり観戦した。ただ、試合前のアメリカ女子の体格をみて「こりゃダメだ」と思ったのね。正直「どうやって、こんなワンバックみたいな女子を止められるん?」というわけ。でもなでしこはやりおった。勝負に先入観はいかん。それはプレーする側も、応援する側も。


そのようにして「俺は今回のW杯日本戦を、できるだけ全て観戦する」という結論に達した。6月24日、セネガル戦。翌日が休みだったので、わりと余裕をもって観戦できた。試合内容も、とても感情を揺さぶられるプレーが多かった。川島のチョンボ、乾のファインゴール(胸がすくね)、本田の起死回生の同点ゴール(持ってる!)。セネガルの選手のクイックネスは半端ない。アフリカ独特やな~、怖い。後半、ラフプレーあったり。そのイエローが伏線となって、GL抜けられるんやけど。シセ監督は「男前で人格者」、あちこちでいじられてるけど、それだけ人気者ということ。貴重な勝ち点1を勝ち取った。

つぎ、6月28日ポーランド戦。ひとことで言えば、あまりパッとしない試合だった。ポーランドはFIFA8位だそうだ。そのわりには、けっこう対等な戦いぶりだったと思うけど、やはりポーランドは守備がしっかりしてるね。そうそう簡単にチャンスができない。後半、早めの時間帯で点を取られる。同点でGL突破なんだけど、その1点が遠い。そんな中、セネガル-コロンビア戦の結果が絡み・・ 西野監督の取った戦術は「ボールを最終ラインで回して、無理に攻めない」というもの。これはにわかファンにとっては、とても違和感のある光景だった。要するに西野監督は「賭け」にでたわけだ。確率論の勝負。そうしてその「しびれる賭け」に、西野監督は勝った。GL突破! これ万一、セネガルが点を入れていたら、西野さんはボロカスに言われていただろう。ホント思う、W杯の監督って、なんてタフな仕事だろうと。ギリギリの状況で判断を迫られ、すり減って、うまく行かなければ、メディアの食い物にされてしまう。個人的にいうと、あの状況でポーランドから点が取れたとは思えない。西野監督の選択は、正しかったと思います。勇気あるギリギリの決断。

そうして7月2日ベルギー戦。午前3時キックオフだったけど、なんとか都合をつけた。前半は点はいらず。流れはいいと思っていた。後半開始まもなく、柴崎から原口へのパス。柴崎って、いいパスだすね~ 原口がドンピシャでゴールして先取点。真夜中にガッツポーズ。マジか、先制点かよ。独りコーフンしたぜよ。その4分後に香川から乾に味をつけて、乾の強烈なミドル。無回転。これすごい。胸のすくゴール。なんじゃこら、ええ~? これ勝てるんちゃうの? まさかベルギー相手に2-0となる展開は予想していない。でもここから「赤い悪魔」の本領発揮。本気にさせたって奴ですか。僕はよくわからないけど、ここからの2失点は、日本の守備の問題点があったのかな、と思います。守備のマークを外すとか、細かいスキルが絡んでいるのかな? 最後のロスタイムの失点は、言葉通りの悲劇でした。逆に言うと、あれほど完成度の高いカウンターは防ぎようがないというか、もうね。あそこまで行くと、もう芸術やん? その直前の本田のFKが素晴らしかったので、浮かれていた分、地獄へ叩き込まれた感じだった。冷静に考えれば、これが実力だったか。

いずれにせよ、西野ジャパンのみなさん、すてきな時間をありがとうございました。サッカーの面白さ、厳しさ、怖さ、等々、よーく観察することができました。W杯というのは、日本国民がみている。だからメディアも「蠅のようにたかる」。持ち上げては叩くの繰り返し。GKの川島がいい例だと思う。失敗したら、メディアの、国民の叱責が待っている。なんというキツい世界だろう。代表に選ばれるというのは、名誉である反面、こうした精神的重圧との戦いでもある。大変やな~( ꒪⌓꒪) 西野監督、選手のみなさん、お疲れさまでした。以上、ちょっと大雨災害でアップが遅くなりましたが、ロシアW杯について語りました。