Here, There, And Everywhere+Got To Get You Into My Life

Beatlesを語るコーナー! もうそろそろ終わりなんだけど、あと数曲語りたい作品があるので、もう少しお付き合い願いたい。今回は「Here, There, And Everywhere」と「Got To Get You Into My Life」を取り上げる。どちらも「Revolver」からの選曲。では行ってみよう。

まず「Here, There, And Everywhere」



この曲はまるちょうにとって想い出深い。中学生の頃、この優美なメロディを口ずさんで登校していた。本当にお気に入りのうただった。Wikiで調べても「ポールの作曲家としての才能がほとばしる名曲で、ポール本人も最高傑作のひとつとして挙げるほどの自信作としており、特にメロディ・ラインは非常に気に入っている様子である」とある。歌詞の内容としては、当時24才のポールお得意のロマンチックなラブ・ソング。女の子が聴いたら、卒倒するような歌詞だ。やれやれ。


To love her is to need her everywhere

Knowing that love is to share

Each one believing that love never dies

Watching her eyes and hoping I’m always there

彼女を愛するということは、どこでも彼女を必要とし

愛は分かち合うことだと理解すること

僕もきみも愛は不滅だと信じている

彼女の瞳を見つめながら、僕は常にそこに映っていたいと思う

いやはや、卒倒もんですな。この歌詞があの美しいメロディにのって歌われるのだから、女の子はメロメロだ。Beatlesのコンサートで女の子が絶叫しながら卒倒するシーンをよく見るけど、理解は出来る。

さて、ちょうどこの曲をクラシックギターで弾く映像を見つけたので載っけておく。村治佳織その人。編曲は武満徹。この映像では押弦の様子がよく分かるので、なかなか興味深い。ちょっとしたメロディでも相当な複雑な指の動きをしている。さすがに名人芸だと言わざるを得ない。村治さんまでは到底無理としても、もうちょっとギター上手くなりたいです。

次に「Got To Get You Into My Life」



これ、結構威勢がよくてジョンの作品かと思っていたら、ポールでした。ブラス・セクションがあるので、とても伸びやかな感じになっている。本作の曲調もお気に入り。

Ooh, then I suddenly see you

Ooh, did I tell you I need you

Every single day of my life

ウー! そして突然キミに出会う

ウー! キミに言ったっけ?

いつだって僕はキミを必要としているんだと

訳していて思うこと。ジョンの作品に比べて、やはりポールの歌詞って底が浅いというか、哲学はないと思う。ロマンチストなんだろうね。例えば「Drive My Car」なんかも同じ類いの作品だろう。歌詞の内容は、ほとんどないに等しい。メロディは抜群にいいけど。最後に、

Got to get you into my life
というサビの部分の訳だけど、これはおそらく

I’ve got to get you into my life
の略ですね。「have got to」というのは英国独特の言葉です。もちろん意味は「have to」と同じ。したがって直訳としては「僕はキミを僕の人生の中へ入り込ませなければならない」つまり「キミなしの人生は考えられないよ」となる。これ、辞書片手に結構調べて、悩んだ後の結論です。英語は深いよ、どこまでも・・

以上、Beatlesを語るのコーナーでした。