結婚生活は悲惨か?

「村上さんのQ&A」のコーナー! 今回も「そうだ、村上さんに聞いてみよう」から、質疑応答を抜粋して考察してみる。

<質問>OLをしている「がる」ともうします。この7月に結婚することがきまったのですが、どうも周囲の言葉の節々に憐れみを感じます。「22歳で結婚するのはもったいない、早すぎる」というようなことらしいのですけど。もう決めてしまったことに対してあーだこーだいわれても・・それにこれじゃあまるで結婚生活が悲惨なものだといわれているようで・・ 学生結婚された村上さんも同じような経験をお持ちではないかと思い、メールしました。

<村上さんの回答>結婚というのは「したい」と思ったときにする、これがいちばんです。そろそろ年齢的にあれだから、とかそういうので結婚するとまずることが多いようです。大丈夫だから、安心して結婚すればいいです。結婚生活は悲惨か? そのとおりです。悲惨です。しかし、結婚しなくたって、人生はもともと悲惨なものです。だから二人の悲惨を持ち寄って、もたれあえばいいのです。うまくいけば、ちょっとはラクになれます。下手をすると余計に悲惨になることもあります。


<まるちょうの考察>結婚のタイミングというのは難しい。でも「運命の人」と思えるのなら、22歳でも別に構わないんだろう。まるちょうの場合は、いわゆる「おくて」だった。「女性と付き合う」という行為が現実的になったのが、ようやく30過ぎてから。36歳結婚というのは、ある意味必然だったのである。だから、各人に相応しい結婚適齢期というのはあるように思う。確かに「他の人がどうとか」で結婚を焦るのは、得策でないだろう。アンテナを張っておくのは大事だろうけど。

村上さんは「結婚生活は悲惨である」とおっしゃる。実に辛口な意見。でも、自分の親など観察していると、この言葉は結構重みがあるのです。実家に帰ると、何かにつけ夫婦喧嘩している。ここで、次のような懐かしいCMをご覧になって欲しい。

これらのほのぼのとした老夫婦は、シニカルに言うと「全くの虚構」である。あるいは「見果てぬ夢」と表現してもよい。まるちょうは、このCMのタイトルを「チャーミーグリーンの幻想」と名付ける(笑)。みんなが「ああいうほんわかした老夫婦になりたい」という潜在願望を抱きつつ、現実にはいがみ合っている。心理学的に言うと、加齢と共に自我の抑制力が衰えてきて、剥き出しの生命力がぶつかり合うわけ。そうすると、必然的に軋轢は多くなる。チャーミーグリーンのようには、なかなか行かないのです。

村上さんも「余計に悲惨になる」という可能性を示唆している。実にシニカルだ。正直言ってもう少し救いが欲しいけど、現実はそう甘くないんだろう。まるちょう夫婦は、もちろん志し高く「チャーミーグリーン老夫婦」を目指します(笑)。

以上、村上さんのQ&Aのコーナーでした。