近況ーある失敗談

近況として失敗談をひとつ。先月25日に京都伊勢丹で、薄い土色の靴を買った。たしか18000円くらいしたと思う。春から秋にかけて白っぽい綿パンをはくのだが、それに合わせる靴がもう古くなってしまったので。ちなみに「薄い土色」というのは、私にとってはひとつの冒険で「白には合うだろうな?」という大まかな目論見で購入した。そこまではよい。自分のサイズは27cmなので、それをまずは試し履き。そこで「まぁ、悪くないな」という印象を持った。しかし同時に「ほんのわずかな違和感」もあったように思う。ちょっと迷ったのだが、結局「まぁ、いいか」という安易な姿勢で店員さんに「これください」と。


そして30日にいよいよ、この靴を履いて出勤。歩けば歩くほど、心と体が重くなるのが分かった。明らかにオーバーサイズなのである。歩く度に「靴の中で足がグスグスする感じ」が伝わってくる。あの「ほんのわずかな違和感」を感じたときに、26.5cmも出してもらえばよかったのだ。しかし後の祭り。orz その日の勤務は、そのブルーな気持ちをずっと引きずっていた。動脈血採血を何度も失敗して患者さんに怒られたし、心電図読影が900枚を超える多さで、たまらず居眠りしてしまった。横の部屋で外来をしていたので、イビキが迷惑だっただろうな。ホントに精神的にきつい一日で、心電図読影が終わったのは、通常よりはとびきり遅い午後六時頃。

さて、その頃には自分的には「買い直す!」決心を固めていた。値段は決して安くない。でも私としては、歩く度に足に伝わる「お前は買い物に失敗したのだよ」という悪魔的な違和感に耐えられなくなっていた。帰宅して、お蝶夫人♪に事情を説明する。彼女の口からまず出た言葉は「バーカ」。「このクソマンコが!(▼▼メ)」なんて下品な言葉はもちろん言いません。彼女の馬鹿にした態度はある程度予想していたので、さらりと流す。

冷静な彼女は「まずは中敷をひいてみて様子を見たら?」と提案してくれた。決して安くない買い物だけに、それは確かにそうすべきだ。さすがわが嫁と見直した。俺を小馬鹿にするだけではない。今月の5日に、彼女が買い物のついでに中敷を買ってきてくれた。中敷を入れると、確かにフィット感が違う。6日にまた試しに通勤で履いてみると、少なくとも上下のずれに対しては申し分ない。しかし、である。階段を昇る時など、まだまだずれの感覚が残るのだ。これは前後のずれに由来するものと思われ、現時点ではネットで踵に貼るタイプの中敷を見つけたので注文しているところ。

高い買い物だけに、トホホの出来事でした。みなさん、くれぐれも靴のサイズはこだわりを持って店員さんに交渉しましょう。今回は高い授業料でした(ToT)。