小確幸

お題を決めて語るコーナー! 今回のお題は「小確幸」です。村上春樹の造語で「小さくはあるが確固とした幸せ」のこと。村上さん自身は、そろそろ広辞苑にも載っていい頃だろうと広言してはばからない。「小確幸」という言葉の認知度はさておき、誰でも「あぁ、生きててよかった~」と密やかに思うときはあるだろう。今回は、まるちょうの小確幸について、思うままに語ってみたい。まずはざっと列挙してみる。

#1 音楽を聴きながらBlogの文章を作成しているとき

#2 癒し系の音楽を聴きながら詰め将棋を解くひととき

#3 ポップス系の音楽を聴きながらウォーキングしているとき

#4 ジムでよい汗を流して、風呂でくつろぐとき

#5 診療所で、自分の処方がよく効いたとき

#6 金曜日の午前に、一週分のスケジュールを書き込むとき

#7 ずばり、寝るとき

#8 仕事帰りにバナナジュースのLサイズを一気飲みするとき



まるちょうは酒もタバコもしない。もちろん、バクチも女も。だから言い換えると「浮き沈みの少ない」生活と言えるかもしれない。ある意味「小確幸」とは、まるちょうのためにあるような言葉である。まぁでも、誰しも年を重ねるにつれて、そういう傾向になるとは思うんだけどね。一部抜粋して詳述してみる。

#1は、大抵そのまえにヨーガと軽い筋トレをしている。そうして脳内にエンドルフィンが出ている状態で音楽を聴き文章を書くと、重層的な快感が生まれる。だから、まるちょうにとってはBlogを読まれること以前に、書くこと自体が快楽なのだ。そして自分なりに気の利いた文章を書けたら、その時は「やったね!」という感じで寝床につく。

#2の詰め将棋は、BGMとしては癒し系に限る。朝はクラシック、昼はボサノバ、夜はジャズという具合。9手詰め以上の作品を盤に並べて、駒を動かさずに考える。今は内藤國男の作品集。頭の中で解けたら、駒を動かして最後に解答を見る。ネット将棋が中断しているので、こういう形態になっているけど、これはこれで小確幸。そのうち時間を長めに取って名局を並べたりもしたい。

#6について。金曜日の午前は病院の救急番。オンコールといって、呼ばれない時は基本的に自由なので、手帳の書き込みをしている。手帳はもちろん「ほぼ日手帳」。これがないと生きていけません。手帳に書き込む作業をしていると、気の利いたアイデアがいろいろ浮かんでくるので、段取りもはかどる。来週の見通しを立てる、小確幸なひととき。

#7の睡眠は、まるちょうにとって命です。仕事が終わって、とりあえず寝る。布団に入る時の開放感が大好き。「ニャニャ~」とかブツブツ言いながら寝入る。その辺は、なんだか赤ちゃんのままなのかもしれない。お蝶夫人♪も、その辺のことはしっかりと心得ていて、私が仕事から帰ってくると、まずは寝室のセッティングをする。ありがたい嫁である。「不眠は万病のもと」・・これホントですよ!(笑)

#8について。仕事帰りに京都駅を経由する。京都駅の在来線の通路にジューサーバーがあり、そこで200円のバナナジュースのLサイズを一気飲みする。その間3秒くらいだろうか。我ながら速いな(汗)。疲れた体にほのかな甘さの繊維質は、とても美味しく感じられる。以前はマンゴーとかラズベリーを試していた時期もあったが、バナナの費用対効果は抜群なのである。

最後に「小確幸=小市民」という構図は、正しいようで間違っている。小市民は小確幸、それでいい。しかし逆は真ならず。小確幸をこつこつと積み重ね、味わうものには、いつか必ず栄光が訪れると信じる。村上さんなんか、その典型だろうしね。みなさん、ご自分の小確幸を大切に温めましょう。